特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会

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概要

「SIGDE研究談話会 インタラクション研究の方法論とその実践、そして、その学術的成果の間にあるもの 」


開催日 2012年11月10日(土)13時~16時半
会場 キャンパスプラザ京都(京都駅前)
趣旨

インタラクションのデザインと評価専門研究委員会(SIG-DE)研究談話会

「インタラクション研究の方法論とその実践、そして、その学術的成果の間にあるもの -論文誌特集号からは何が見えたのか-」

 

[概要]
2012年8月発行の論文誌Vol.14, No.3では、「インタラクションのデザインと評価」が特集されました。この論文誌特集号の企画および編集委員は、当会SIGDEの運営委員4名、川上、安藤、山崎、杉原が担当いたしました。私たち担当編集委員4名にとっては、その編集過程が、インタラクション研究の実践を学術成果としてとりまとめるとは一体どのようなことなのか、学術成果たり得る実践の結果とは如何なるものなのか、あるいは、さらに遡って研究の方法論から学術的成果に至る道程はどうあるべきかなどを考える機会となりました。この思索が本談話会の企画を生み出す母胎となりました。
インタラクション領域に限らず多くの学術的な研究では、達成しようとする目的があり、その目的に応じた課題設定と課題解決のための方法論、方法論を道具として用いる研究の実践、そして、その実践の結果を学術的な成果としてとりまとめ、知見類の導出や新たな理論の構築等を行うことがなされています。私たち編集委員は、論文誌の編集プロセスにおいて、投稿された論文においては、このような学問的手続きが如何にして為されているのかを、その記述と中身から確認し評定することが求められ、その過程、経験が上記のような思索につながっています。その思索での一つの要点として、上記のような学問的手続きの各段階の間が、はたして連続的であるのか、あるいは、連続的に整合性が取れているものなのか否か、ギャップが生じていないかといった疑問があります。つまり、インタラクション研究における方法論と実践の間、研究の実践と学術的成果の間、そこに連続的な整合性が確かにあるのか、それとも、ギャップや断絶が生じてしまっているのか、整合性や連続性を保つためにはどのような方策が必要なのか等を十分に考え議論する必要があるものと考えるに至りました。この議論を行うことが、本研究談話会の目的です。


本研究談話会では、まず、編集委員担当者より、論文誌特集号の編集経験より得た、各学問的手続き間の連続性、整合性についての考え、気づきの各点を述べ(注1)、次いで、参加者全体で、インタラクション研究の実践において、このような手続き間の連続性や整合性を如何にして取り扱っているのかの点、連続性、整合性を取る上での困難や留意している点等を各参加者のポジションペーパーをベースとして議論する機会といたします。
(企画担当:川上浩司(京大)、安藤昌也(千葉工大)、山崎真湖人(アドビシステムズ)、杉原敏昭(CREST/桐蔭横浜大))

 

注1:論文誌特集号に採録された個々の論文についての論評や個々の採否判断の過程については述べません。

参加費

500円

問い合わせ先

SIGDE 委員長 杉原敏昭(sugihara.4society[at]gmail.com)

参加申込先

colloquium.sigde[at]gmail.com

参加ご希望の方は、上記メールアドレスまでお申し込みください。

ポジションペーパー

原則として、参加者の方は、研究の方法論と実践の間、研究の実践と学問的成果(論文等)の間での連続性、整合性、あるいはギャップや断絶について自身の経験や考え方、例えば、研究の方法論を具体化して実践する際に困難を感じた点や工夫、配慮をして上手くいった実例、あるいは、研究成果の論文化の際に感じたギャップや困難さの点、整合性や連続性を担保するがためのロジックの「ひねり出し方」等を、書式自由な1枚もののポジションペーパーとしてお持ちください。そして、積極的に議論に加わってください。
学生の参加者の方はポジションペーパーは無しでも構いません、ただし、博士後期課程の学生参加者は、可能な限りポジションペーパーを作成して参加されることを期待しています。

主催

インタラクションのデザインと評価専門研究委員会(SIGDE)