特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会

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投稿案内

論文誌特集
「「いい加減」なインタフェース2」への論文投稿のご案内
(2019年8月発行予定)

 過ぎたるは及ばざるが如しとよく言われますが,昨今の情報技術や扱われる情報量は驚くような速さで拡大しており,真っ正面から受け止めるにはあまりにも大きな流れになってきているように感じます.我々ヒューマンインタフェース研究者は,そんな新しい情報処理技術・情報コンテンツの大潮流をかき分けながら,計算機と人間との良い関係をめざしているところです.
 しかしながら,ユーザの処理能力の限界は厳然として存在し,いくら最先端の技術で大量の情報であっても,それらを単純にユーザに投下しただけでは,それらの中から本来得られるであろう価値に到達するとは限りません.新しい情報処理および提示の技術や,その上に提供される情報コンテンツが大量に生まれた今こそ,それらを人間が適切に,快適に取り扱えるような情報入出力のあり方が求められているといえるでしょう.つまり,今こそ人間と情報との間を,適切な距離感や物量感を保ち,人にとって快適で,しかも有益さを損なわないようなバランスを保つように,すなわち「いい加減」に接続するインタフェースが求められています.本特集号では,技術的な新規性もさることながら,そんな情報提示・入力の適切なさじ加減にこだわり,価値を最大化することを目指したインタフェース技術やその実践に関する論文を募集しています.
 一方で「いい加減」には,「方向性や程度が定まっていない」というネガティブな意味もあります.しかし,このようないい加減さは新しい発想やひらめきにつながる刺激の宝庫でもあります.昨今の爆発的な状況にさらに新しさを加え,広がりの速度をさらに早めることで,もっと豊かな未来を開拓するための道をつけることは,我々研究者のひとつの使命でもあります.本特集号では,このような,綿密に作り込まれ評価されたインタフェースでは得られない,多様な方向性や未来の可能性を示唆することができる「いい加減」を秘めた前向きなインタフェースに関する論文も募集します.
 本特集号における具体的なテーマとしては以下のようなものが考えられますが,これら以外にも,人と機械の間の「いい加減」さに着目した研究に対する論文であれば歓迎です:
・ユーザにとって「いい加減」な情報入力・提示手法
例)生体信号・対話エージェント・{仮想/拡張/複合/…}現実感のような,ユーザにとって自然な行為を入出力とする技術,
例)モデリング・プログラミング支援のような,ユーザにとって「いい加減」になる作業支援技術,など
・新しい視座や多様性を示す「いい加減」なヒューマンインタフェース
例)楽しさ・心地よさの拡大(音楽・エンタテインメント・メディアアート),人間そのものの拡張,不都合さを活用するインタフェース,など

なお,前回同様,特集論文の査読プロセスに関しては「いい加減」に行う予定はありませんので,みなさまからの「いい加減」ではない,熱意と厳密さにこだわった論文のご投稿をお待ちしております!

論文誌編集委員会

論文投稿締切日

2019年1月31日(木) 

特集号編集委員

 梶 克彦(愛知工業大学)
◎倉本 到(大阪大学)
 角 康之(公立はこだて未来大学)
 水口 充(京都産業大学)
 宮下 芳明(明治大学)
 棟方 渚(京都産業大学)
 山本 倫也(関西学院大学)
 他追加予定
 (50音順 ◎印は編集委員長)