特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会

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会誌委員会委員長の挨拶

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会誌委員会

会誌委員会委員長 下田 宏

 

  ヒューマンインタフェース学会誌は、2月、5月、8月、11月の年4回、皆様のお手元にお届けしています。お手元に届いた折りには、ページをめくっていただいてますでしょうか。

  本学会誌は学会設立当時から発行されており、この号はちょうど50冊目にあたります。私自身は昨年の3月から会誌委員となり本年3月から委員長を務めさせていただいていますが、実は学会設立時に発行した創刊号の担当編集幹事をしておりました。当時は、吉川榮和先生が委員長、宮里勉先生が副委員長をされており、幹事だった私は、オーバルプランの小林郁央委員、現事務局の藤岡美紀さんとともに、オーバルプランのオフィスをお借りして創刊号の最終校正作業をしていたことを思い出します。

  創刊当時の学会誌と現在の学会誌を比べてみますと、この12年で内容・量ともに充実してきているのがわかります。第1巻第1号は「創刊号」として設立総会の報告や記念講演の報告、定款等が掲載されていましたので、もちろん現在の学会誌と内容が異なりますが、その次の号からは基本的に現在の学会誌と同じような構成になっています。1999年5月発行の学会誌第1巻第2号の目次を見てみますと、巻頭言1ページ、企画記事26ページ(基礎講座、研究所紹介など)、報告7ページ(研究会、国際会議報告など)、ご案内21ページの構成となっています。巻頭言とご案内を除くと全33ページの内容です。一方、昨年度5月発行の学会誌第12巻第4号の目次を見てみますと、展望・会報等5ページ、企画記事34ページ(特集、基礎講座、研究所紹介など)、報告25ページ(研究会、国際会議報告など)、ご案内17ページの構成です。展望・会報等とご案内を除くと全59ページと、第1巻第2号から比べると大きく増えています。また、記事の量だけでなくその種類も増えており、さらにこれまでの記事の蓄積も大きなものとなっています。

  このように現在の学会誌の記事は創刊当時のものに比べて種類も増え内容も充実していますが、表紙や記事のデザインは創刊号から一貫しており変わっていません。このデザインは、当時、情報担当理事でもあった小林郁央委員にビジュアルアイデンティティデザインとして作成していただきました。いま表紙を見返してみても古い感じがせず、「ヒューマンインタフェース」のイメージをうまく表したデザインだと感心します。

  さて、創刊号の編集後記を見ると、恥ずかしながら私は、「この度、21世紀を目前にしてヒューマンインタフェース学会が設立されました。その学会の活動情報だけでなく、ヒューマンインタフェースに関するあらゆる情報を皆様にお届けするのが、学会誌の役割だと思っています。今後は、各種の情報だけでなく、解説記事やチュートリアル等を掲載して内容をさらに充実させ、『読む価値のある』学会誌を目指していきますので、ご愛読の程よろしくお願いいたします。」と書いています。この十年余りの学会誌では、原稿を執筆いただいた方々や編集委員の方々をはじめ、皆さんのご協力で上述のように充実した内容となっています。しかし、私が創刊号で編集後記に記載した「想い」は学会誌のデザインと同様に変わっていません。これからも「読む価値のある」学会誌づくりを目指していきますので、皆様のご協力を賜りますとともに、学会誌がお手元に届いた際には、是非ご一読ください。

 

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        創刊号の表紙デザイン