特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会

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会誌委員会委員長の挨拶

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ヒューマンインタフェース学会誌の昨日今日そして明日へ向けて

会誌委員会委員長 長嶋 祐二

 

  会誌委員会の新年度の始まりは学会の総会終了後の4月です。この時期に第一回編集会議が新委員長名で召集され、これから1年間の会誌の構成案と共に担当幹事と委員を決めます。このころはちょうど5月号の執筆者からの入稿が始まり、佳境の時期を迎えています。このような中発足した今年度の新体制は、委員長、副委員長、幹事6名、委員8名、および事務局から構成されています。そして、前任の中小路委員長より引継いで会誌委員会第5代目委員長を仰せつかり半年がたち、行動力のある編集委員会体制に支えられながら、無事に今お読みの11月号の発刊ができました。

  多岐にわたるヒューマンインタフェースを取り扱う分野では技術の進展が早く、学会員の皆様になるべくホットな話題をタイムリーに読んでいただくため、4月の編集委員会で決めた構成案を見直す必要があります。例年ヒューマンインタフェースシンポジウムのときに委員会を開催して、予定されている構成案の再検討を行い、新たにこれから1年間の構成案を作成します。

  実際の編集作業は、各号の担当幹事を中心に担当委員と事務局との連携によりおこなわれます。各号編集会議を開くとともに編集委員会のメーリングリストを通して議論などが活発におこなわれます。当然、編集委員会のメンバーは入稿や校正状況も把握できるようになっています。

  これが会誌委員会の作業のほんの一端の紹介です。会誌委員会の主な仕事は、年4回の学会誌の発行のための企画、原稿依頼、原稿の校正、発行そして後処理です。歴代の編集委員会の努力によりまして、様々な基礎講座、技術展望、実践講座、研究所紹介など通して会員の皆さんに有益な情報を発信してきているはずです。ヒューマンインタフェースに興味のある学生はもとより最先端の研究開発に従事されている皆様への有益な情報を常に発信してきていると思います。例えば、前委員長の時に企画され今年5月から始まりました基礎講座では、ゲストエディタとして筑波技術短期大学の岡本先生を迎えて「高齢の人・障害のある人への支援技術」をテーマに第一線で活躍されている執筆者による、7回にわたる長期連載の試みも行っています。せっかくの学会誌が積んどくではもったいないので、学会誌が届きましたら、是非、目次を見て興味のある記事を見つけて読んでみてください。

  会誌委員会では、より一層の会誌の充実を図るため来年のVol. 7の企画、編集に向けた方針の検討や議論をおこなっているところです。ここでは、主なものをご紹介いたします。

  基礎講座や実践講座では、ヒューマンインタフェースの基礎から応用などを睨んだ教科書的内容となるような企画も積極的に取り入れて行きたいと考えています。

  学会誌の電子化へ向けた取り組みとしては、次年度よりのスタートを目指して、委員会内にワーキンググループを発足させ今年度中に公開へ向けたコンテンツ作成をおこなう予定です。電子化の推進は、広くヒューマンインタフェースに関する話題や基礎講座的内容、トピックスなどの情報をよりタイムリーに社会へ発信していくことにつながります。これは、学会として一つの社会貢献的なものになればと思っています。

  当学会の若手の意見を組み入れるために編集委員会へオブザーバーとして参加して頂き、会誌への様々な希望などを反映させながら、若手のページの新設なども積極的に検討していきます。

  最後に、会誌委員一同、積んどく学会誌からますます読みたくなる学会誌を目指して、各記事の読者の対象をより明確にメリハリの利いた構成になるよう努力してまいります。会員の皆様からは読んでみたい企画の要望やご意見など積極的に学会事務局へお寄せいただければと思います。