特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会

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2001年度第1回ヒューマンインタフェース学会理事会 議事録


開催日 2001年2月9日(金)
時間 2001年2月9日(金) 13:30~20:20
会場 キャンパスプラザ京都 第1演習室(5階)
出席者 井上、岡本、加藤(博)、岸野、黒川、黒須、幸田、小林、西田、藤田、宮里、吉川(遅刻のため委任状提出)、渡辺、(田村)
欠席者 小木、大須賀、加藤(寛)、野村、森川、安村、(塚田)
配布資料
回覧資料
内容

オブザーバ:栗尾(事業企画委員会)

 

議題:

(1)新入会員の承認
新入会員(正会員8名、購読A2名、学生会員15名)、退会(正会員14名、購読A1名、購読B1名、学生会員2名、賛助会員1名)が承認された。
現在、、正会員828名、学生会員147名、購読A15名、購読B30名、賛助会員22名(58口)の計1042名である。なお、退会について現在、事務局で退会の申し出があると退会届の提出をお願いしているだけであるので、退会理由などをアンケート的に聞く必要があるとの意見が出され、検討することとなった。また、今後退会届が出た段階で役員に連絡して慰留に努めるようにすることにした。

 

(2)総務担当理事からの報告と承認
計測自動制御学会からシステム関連の横型研究学会連合の構想に関する案内があったことが紹介された。また、以下の3件の協賛依頼行事の受諾が了承された。
・ 第28回知能システムシンポジウム、計測自動制御学会システム情報部門、2000年3月28日~29日、学術総合センター
・ 第2回複合現実感国際シンポジウム、日本バーチャルリアリティ学会、2001年3月14日~15日、パシフィコ横浜
・ 第17回バイオメカニズム・シンポジウム、バイオメカニズム学会、2001年7月23日~25日、胎内温泉「胎内パークホテル」

井上会長から2001年度総会までの評議員については、新役員就任予定者(旭俊之氏、竹村治雄氏、土井美和子さん)を除いた方には引き続きもう2年お願いすることとし、また、役員退任予定者(大須賀理事、森川理事、田村監事)は評議員の就任をお願いすることが了承された。また、田村博正会員を、本学会(前身である計測自動制御学会HI部会時も含めて)に対する多年の貢献と65歳を超えられたことから、名誉会員推薦基準を満たすと考えられるので、名誉会員に推薦したいとの趣旨が述べられ、満場一致で了承された。総会の審議事項として名誉会員推薦の件を取り扱う。

 

(3)財務担当理事からの報告と提案
税理士の指導の下、公益法人なみの正式な財務諸表の作成と税務申告書類の作成を行ない、研究受託のみ収益事業として税務申告するとの報告があった。
また、繰り越し金を基本財産として持つかどうかの議論と関連して、学会として法人化を目指すかどうかが議論され、学会設立時から基本的には法人化を目指す方向であったことが確認され、法人化を目指す方向で調査や検討を行う事が確認された。

 

(4)定款の改定についての承認
岸野副会長より、前回の議論に基づいて整理された定款の改正表が示され、全員一致で承認された。

 

(5)学会賞(論文賞)についての承認
黒川理事から、学会賞選考過程の説明が行われ、選考過程の結果、1次審査で選出された14件の論文(同率8位が多くて14件の選出となる)であったことが報告された。
定款では論文賞3件以内とあり、今回の選定基準が今後の選定の前例となるため慎重な審議が行われた結果、上位3件を論文賞として推薦するとの選定委員会の意見が尊重されて、上位3件に論文賞を贈呈することに決定された。
・ 小磯、西田「緊急時のコミュニケーションモデルに基づく組織形態評価システムの構築」 Vol.1,No.4, pp.63-72(1999)
・ 渡辺、大久保、中茂、壇原「InterActorを用いた発生音声に基づく身体的インタラクションシステム」Vol.2,No.2,pp.127-135(2000)
・ 伊藤、稲垣「マイクロワールドアプローチに基づく状況認識の解析」Vol.No.1,pp.1-8(1999)
なお、規程では学会賞の副賞は楯であるが、楯を今回作るとそれは今後しばらく継承される物で毎年変更できるような物でないことと、HI学会にふさわしい楯を検討すべきであると考えられるので、今回の授賞式では楯の贈呈は延期されることが了承された。なお、楯のデザインについて、名誉会員証と一緒に小林理事と総務で相談して検討することになった。また、楯の贈呈数は各論文に対して1つとし、連名者が希望すれば実費にて複数進呈することになった。

 

(6)学会及び学会事務局の将来構想に関する提案
藤田理事から、2002年度からの事務局業務委託契約に関して説明された。各担当理事は提案されている委託業務内容の状況把握を行い、妥当性を検討してもらいたい。また、原則、担当業務に関しては、各理事から事務局に業務の指示と管理を行うこと、定常的な業務や低額の物品購入は事務局が行えるような形にしたい、2001年度は2002年度からの一括委託を想定した形態での事務局運営を試験的に行いたいとの主旨が述べられた。

 

(7)情報担当理事の報告
加藤理事から電子広報委員会の活動と提案事項が説明された。各常設委員会や担当をつなぐ連絡委員の確定、ニュースレターを2月6日に配信、会員管理データベースの作業を事務局がオンライン実施可能、Interact2001のオンライン登録(暗号化通信に認証局との契約の締結が必要であったが、本学会が任意団体であったために拒絶され、広島市立大学が契約しそのサーバー上でシステムが稼動)、学術情報センターの国立情報学研究書への改組に伴うリンクサービス(学会リンクページからHI学会へのリンクを作成てもらう)の契約申請中、ヒューマンインタフェース学会.jpやHI学会.jpの汎用ドメインの登録申請予定。

 

(8)事業・企画担当理事の報告
事業企画委員会の栗尾幹事から活動報告が行なわれた。2001年4月13日東京大学山上会館大会議室で春のセミナー「ホームネットワークのこれから」を実施、総会の特別講演は安村先生の講演に決定、今後の計画として、2001年8月後半に関西でユーザビリティに関するセミナーの企画中、関東での「ビジネスになるヒューマンインタフェース」セミナーの開催、ヒューマンインタフェース大賞のシンポジウムでの発表可能性やHCIハンドブックの翻訳出版などを検討中。受託研究は新たな可能性を検討中、会誌2月号に受託研究の成果報告が掲載。

 

(9)研究会担当理事の報告と承認
渡辺理事から、前回の理事会での意見を反映した研究会委員会内規の訂正ならびに専門研究会規程案が示され、本日付けで制定されることが承認された。また、活動報告はその専門研究会の活動状況もチェックできるので毎年実施してはどうかなどの意見がだされた。

 

(10)シンポジウム担当理事の報告と承認
西田幹事からシンポジウムの案内と申込用紙が会誌2月号と一緒に発送されるなど進捗状況が報告された。また、小林理事から、ロゴのデザインコンセプトの説明(水の緑でさわやかな、平成の時代の感じで、人間とITの関係を象徴する感じ)があった。
岸野副会長から、2002年の大会長として北海道大学、伊福部先生がお引き受け頂くことになったことが報告され、承認された。

 

(11)会誌担当理事の報告
宮里理事から、会誌2月号の内容(会告はニューズレターに移行)と発行予定(2月13日最終原稿締め切り、2月20日印刷渡し、2月26日発送予定)が説明された。5月号は総会関係の内容を掲載予定である。

 

(12)論文誌編集担当理事の報告
西田理事より論文誌編集の状況並びに委員会の2001年度体制が説明された。
全体に査読は時間がかかり遅れ気味である。今後の計画として、2004年2月号に「マルチモーダルインタフェース」、5月号に「グループウェア、CSCW」が予定された。
論文誌編集委員は半数が入れ替わる予定である。

 

(13)国際担当理事の報告と審議
黒須理事から、INTERACT2001の進捗状況が説明された。講演申込みは順調であり、論文75/229と採択率が3.05倍になった、プログラムに関してIFIP/TC13座長Judy Hammondとの交渉で支障をきたし作業が順調に進まない、会場の早稲田国際会議場に収容力のある会場が少ないためプログラム編成で問題になっている、プログラムの膨らみと会場費の高騰で、寄付金や助成金の獲得を模索中、登録システムは本学会の加藤博一理事が作成。
吉川理事から、Prof. Salvendy氏とのHCII2003に関する覚書(MOA)(Salvendy氏に会議と講習会収入の10%を支払う件)の取扱いについて交渉が難航していることが説明され学会としての対処について審議した。審議の結果、国際担当である黒川理事がSalvendy氏との交渉に当たり、10%の撤回を交渉し、撤回が受け入れられないときは再度理事会で対応を検討することになった。

 

以上