特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会

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2000年度第5回ヒューマンインタフェース学会理事会 議事録


開催日 2000年12月11日(月)
時間 2000年12月11日(月) 13:30~19:00
会場 東京大学工学部附属総合試験場(工学部9号館)1階大会議室
出席者 井上、岡本、小木、加藤(寛)、加藤(博)、岸野、幸田、西田、野村、藤田、宮里、森川、吉川、渡辺、(塚田)
欠席者 (委任状提出):黒川、黒須、安村 、(委任状未提出):大須賀、小林
配布資料 2000-5-0:2000年度第4回ヒューマンインタフェース学会議事録(案)
2000-5-1:新入会申込者一覧
2000-5-2:1999年度会費未納者について
2000-5-3:メーリングリストの利用に関する規程(案)について
2000-5-4:2001年度ヒューマンインタフェース学会役員選挙投票開票結果報告
2000-5-5:ヒューマンインタフェース学会役員役割分担案(2001年度)
2000-5-6:HI学会の事務局体制について(検討結果)
2000-5-7:情報担当からの審議事項と報告事項
2000-5-8:新委員会に関して
2000-5-9:HCI Handbookの翻訳出版に関して
2000-5-10:研究会委員会内規
2000-5-11:HIS2001報告
2000-5-12:HI学会誌'01年2月号(Vol.3,No.1)構成案Rev.1.0
2000-5-13:企画記事
2000-5-14:2001年度会誌年間予定
2000-5-15:会誌の印刷品質向上について
2000-5-16:論文誌編集報告
2000-5-17:HCII2003について
2000-5-18:ヒューマンインタフェース学会賞規程
2000-5-19:ヒューマンインタフェース学会理事会覚書敬弔基準
2000-5-20:ヒューマンインタフェース学会定款改正(案)
2000-5-21:「役員選挙に関する規程(たたき台版)」
2000-5-22:ヒューマンインタフェース学会会計状況
2000-5-23:ヒューマンインタフェース学会収支予算(案)
2000-5-24:事業・企画委員会に関する報告および審議資料
2000-5-25:HIS2000報告
2000-5-26:HIS2000学術奨励賞について
回覧資料
内容

(0)理事会の成立
理事会開始時点で出席理事10名と委任状提出者5名により、現理事数19名の2/3以上の出席により理事会の成立が確認された。

 

(1)前回議事録の承認
配布資料2000-5-0の前回議事録案が承認された。

 

(2)総務担当理事からの報告と提案
総務担当理事から以下のような報告があり、了承された。

  • 配布資料2000-5-1により、前回の理事会から先週までの新入会員43名と退会会員3名と、本理事会での正会員1名と購読会員B1名の入会がそれぞれ承認され、現時点で正会員832名、学生会員138名、購読会員A14名、購読会員B30名と賛助会員23名(57口)で、総会員数は1037名である。
  • 配布資料2000-5-2により、1999年度会費未納者と2000年度会費未納者が示され、知り合いの会員に対して支払いをお願いすることが要請された。
  • 前回の理事会以降に行った以下の8件の協賛が事後承認された。
    * 3次元画像コンファレンス2001、2001年7月4日、5日、工学院大学新宿校舎、3次元画像2001コンファレンス実行委員会
    * シンポジウム「洗濯の技術と文化2001」、2001年3月15日、16日、神戸市産業振興センター、日本人間工学会関西支部
    * IEEE International Conference on Mutimedia and Expo (ICME2001)、August 22-25,2001, Waseda University,Japan
    * 第19回日本ロボット学会学術講演会、2001年9月18日~20日、東京大学本郷工学部キャンパス、(社)日本ロボット学会
    * 第6回知能情報メディアシンポジウム、2000年12月5日、6日、慶応大学義塾大学(三田キャンパス)、(社)電子情報通信学会情報システムソサイエティ
    * Dr. Samuel Keene特別講演会(東京、京都)、東京2000年11月22日、東京都立科学技術大学科学技術交流センター、京都2000年11月24日、京都大学工学部航空宇宙工学教室、IEEEReliability Society Japan Chapter
    * IMEKO/SICE/IEEE The First International Symposium on Measurement,Analysis and Modeling of Human Functions (ISHF2001), September 21-23, 2001, Hokkaido University, 計測自動制御学会
  • 今後の理事会日程と来年度総会の予定が確認された。
    * 2001年度第1回理事会:2001年2月9日(金) キャンパスプラザ京都
    * 2001年度通常総会、評議員会、学会賞授与式及び特別講演会:2001年3月2日(金)キャンパスプラザ京都
    11:00~12:30 評議員会
    13:30~15:15 通常総会及び学会賞授与式
    15:30~17:00 特別講演会
    * 2001年度第2回理事会(新旧理事):2001年3月2日(金) 総会終了後キャンパスプラザ京都
  • 現在定款等の改定作業を行っており名簿を現時点で発行しても添付された会則がすぐに改訂されることと現在改造作業中である会員データベースの完了を待って作業を実施したいということで、名簿発行が来年度総会以降に延期することが了承された。
  • 配布資料2000-5-3により、メーリングリストの利用に関する規程案について以下のような説明等が行われた。
    * 会員情報の管理(会員情報の機密保持、外部への漏洩禁止)、会員への情報提供、会員からの情報発信に関する基本方針の規程と、メーリングリストにより情報提供を行う規程ならびにその実際運用手順が説明され、基本的な方針が了承されさらに最終的な規程案を検討することになる。
    * メーリングリストによる情報発信は、最終的な規程案ができるまで暫定的に、本学会が主催あるいは共催する行事や催し物に関する情報と学会の運営のために必要な情報に限定することが了承された。
  • 10月18日に開催された第18期日本学術会議の総会での活動計画報告が回覧された。
  • アルバイト事務職員に対して、今年度は特例として年間勤務時間に対応した有給休暇分の給与を報償として支給することが了承された。ただし、来年度は有給休暇について年度初めから明確に通知することとする。

 

(3)2001年度役員選挙結果と役割分担について
藤田選挙管理委員から配布資料2000-5-4により、11月22日に開催された2001年度理事・監事に関する開票結果は、投票総数239、有効投票数236、内不信任なし229、不信任あり7で、全候補者が全員信任されことが報告され、了承された。また、井上会長から岡本、岸野副会長と相談してきめられた、2001年度理事役割分担案が配布資料2000-5-5により示され了承された。なお、基本的な役割分担の考え方は、再任理事は原則として別の役割を担当する新任理事は副担当とし、2年目で主担当になる。また、今後シンポジウム大会長がかならずしも理事となるかどうかは分からないので、2002年度以降は事業・企画担当がシンポジウム委員会との連絡役となる方向で検討する。

 

(4)研究会担当理事の報告と提案
小木理事から、配布資料2000-5-10により専門研究委員会規程案が示された。

  • VR学会を基に検討され、研究会委員会が専門研究会の承認・支援を行い、専門研究委員会は正会員が自由に新設することができる。
  • 設置期間は3年とし、1年単位で延長でき、3年ごとに報告書を提出する。
  • 専門研究会は研究談話会を開催する。
  • 専門研究会の会員は、HI学会の会員でもなくてもよい。

 

(5)財務担当理事からの報告と提案
加藤(寛)理事より、配布資料2000-5-22により2000年度収支決算見込みが報告された:各事業が順調に収益が上がったので、昨年度と同様に大幅な収益が見込まれる。また、配布資料2000-5-23により2001年度予算案が示された:収入は抑え目に、支出は大目に見込んで、各事業で小額であるが収益が出るように予算が立案された。なお、各委員会で予算案に載っていない項目があれば、次回までに財務担当と調整する。
また、以下の提案が了承された。

  • 会計状況が安定してきたので、役員にご協力頂いたデポジット口座を解消する。
  • 来年度総会に向けて、学会の資産・会計状況を明確にするため、税理士にチェックしてもらうためにその費用を来年度経費から支出する。
  • 国際会員サービス(HCI journal購読)について、来年になると購読料の大幅な値上げが予定されているので、来年度分の購入費用を今年度に前払いする。
  • 必要な事務局設備機器を購入するために、年度末に支出する。

 

(6)定款、規程、細則類の改定について
岸野副会長から、定款、規程、細則類の改訂に関して、まず、総会で定款の改定を行い、各種規程類は理事会で改訂したいとの説明があり、配布資料2000-5-20により主な検討事項が説明された。

  • 来年度事務局移転に伴う学会事務局の所在地の明記(第2条)
  • 支部と委員会設置の表記場所分離(第3条の修正)
  • 会員に新たにシニアー会員の設置(第6条)
  • 理事及び監事の選挙による選任と総会での信任(第14条)
  • 副会長の優先順位(第15条)
  • 役員任期の明確化と補欠または増員役員の選定方法(第17条)
  • 事業計画および収支予算の変更手続き(第37条)

これに関して審議が行われ、今後さらに以下のことを考慮して検討することになる。

  • シニアの意味を考えると長年貢献した人に対する感じが強いが、何のために設置するかを考えてさらに検討することになる。
  • 副会長の優先順位は従来どおり「会長があらかじめ指名した順序によって」とする。
  • 任期を期で規定し、1期は通常総会の日の翌日から起算してその翌年の通常総会の日までとする。
  • 事業企画及び収支予算の変更の項を削除する。
  • 次回から、理事候補から補欠や増員が選べるようにする。
  • 持ち回り理事会は理事会規程で記述する。
  • 役員選挙に関する規程改定案(配布資料2000-5-21)については、規程等検討委員会でさらに検討することになる。

 

(7)学会及び学会事務局の将来構想に関する中間報告と提案
藤田理事から、配布資料2000-5-6により将来検討委員会での以下の事項に関する検討結果が詳細に報告された。

  • アルバイト雇用体制から独立事務局(林さん設立の会社)への一括委託作業
  • 委託作業内容を明確にして委託金額の概算

一括業務委託契約を行っても、会員会費と会誌関連収入で学会の基本業務費(学会運営費と会誌関係費用)が賄えることと、会員規模が2倍になったとしても問題ないことが確認された。委託業務内容については各担当理事の方で再度吟味して不必要な部分や新たに必要な部分を検討することが望まれた。審議のち、2001年にKRPへ事務局が移動した後、2002年1月から独立事務局への業務委託する方針が承認され、総会で独立事務局への移行を報告することになった。また、将来検討委員会で議論の必要性が述べられた、本学会が何を目指しているか、財団化の方向などについては、将来検討委員会と事業・企画委員会で引続き検討を行い、理事会に検討結果の素案を提出することになる。
引続き、加藤(博)理事から配布資料2000-5-8により電子広報委員会(仮称)の設置に関する以下の提案があり、了承された。

  • 会誌の記事と案内を分離して、電子メディアを用いた会員への広報活動に関する会務を担当する。
  • 委員会内規案(特に、情報流通の円滑化のために他の委員会とに連絡委員を置くことなど)、6名の委員(内諾済み)からなる委員会構成案と2001年度の運営費用と2001年度の活動計画:ニューズレターとして電子メールによる発信や、WWWサイトの内容見直し、会員サービス用のデータベース管理など。
  • シンポジウム、研究会、主催行事に関する情報は会誌ではカレンダー形式で簡単に掲載し、ニュースレターはその速報性を重視してメーリングリストによりのみ発信し、紙出力で会誌に同封することは行わないことになる。

紙出力の効用を述べる意見も出されたが、今後できるだけWWWを見てもらうことを推奨することになる。

 

(8)情報担当理事の報告と提案
加藤(博)理事から、グループウェアシステム「サイボーズ」の試用に関して、利用頻度が高くなかったこと、値段が高額であること、必要な機能を実現する他の安価な代替品があるだろうことから、現状としては必要ないという結論が了承された。また、インターネットのドメイン名に漢字を試用した名前もhis.gr.jp以外に併用する事ができるので、新しい名前の必要性を検討することになる。

 

(9)論文誌編集担当理事の報告と提案とHIS2001に関する進捗状況報告西田理事から、配布資料2000-5-16により論文誌査読状況(実世界試行インタフェース特
集号は7件の応募があり4件の採録が決まり、ユーザビリティ特集号は8件、生体計測特集号は5件の応募がありそれぞれ査読中)と会誌の発送遅れで12月20日締め切りの論文賞推薦が少なくなるのではの危惧が報告された。
また、大会長である西田理事から配布資料2000-5-11によりHIS2001の進捗状況(大会テーマは「HIが切り開くニューミレニアム-ITと人間の共存をめざして-」、講習会は初日午前中に4件、ワークショップは公募に、パネルを最終に新世紀の夢を語るようなものを企画、一般の参加費を会員より会費分を多くした19000円に変更)の報告があった。また、副大会長であるHIS2002の大会長をどなたにお願いするかの審議が行われ、北海道での大会の可能性を検討することになる。

 

(9)事業・企画担当理事の報告と提案
野村理事から、配布資料2000-5-24により、以下の報告、提案があり、審議された。

  • 秋のイブニングセミナーは10月25日、11月1日、8日、15日に18:00~20:00まで大阪科学技術センターで「ビジネスになるヒューマンインタフェース講座」として田村先生を中心に開催され、参加者13名であった。
  • 総会後の特別講演候補として、筑波大学、岩田先生が挙げられたが、参加する会員数が少なく、京都まで来て頂くの大変ではないかとの意見が出て、会誌の次号総会案内の原稿締め切り1月12日までに決定することになる。
  • 2001年度の計画として、4月頃関東で春のセミナー、8月後半に関西でISO13407セミナー、「ビジネスになるインタフェース」セミナーの関東での開催をそれぞれ企画中である。
  • 「ヒューマンインタフェース大賞」の設定を検討中。
  • 受託研究報告を学会誌2月号に掲載予定。
  • 前理事会で話題になったユニバーサルスタジオの見学会は中止になった。

 

(11)シンポジウム担当理事の報告と提案
森川理事から、配布資料5000-5-25と2000-5-26に基づいて以下のようなHIS2000の終了報告があった。

  • 発表時間が長くして、論文のページ数を制限して論文集を軽くした、電子論文をプレインテキストの添付をお願いしたがPDFのみの投稿もあった、スムーズな進行を目指してPCを各会場に設置したがむしろアルバイトのサポート体制が良かったので時間どおりに進行した、実行委員の方に多大な貢献を行ったもらった。
  • 予算的にはシンポジウム経費をできるだけ節約できるところは削減したので、収入はさほど増えなかったが収益が得られた。
  • 学術奨励賞として5名に授与することが承認された。

 

(12)会誌担当理事の報告と提案
宮里理事から、配布資料2000-5-13と2000-5-14により、2001年度の会誌企画記事(基礎講座、技術展望、実践講座、研究所紹介)の発行案が示された。なお、巻頭言は各号に2件あったが1件として委員会だよりを追加、読者の項を募集し、行事カレンダーを設け、賛助会員の記述でURLを追加する。さらに、配布資料2000-5-12により2月号の構成案が示され、原稿締め切りは1月12日である。なお、委員会便りのタイトルは再検討することになる。
また、従来から問題であった会誌の印刷品質向上策として、カメラ製版の版下を印刷業者へ渡すやり方を改めて、ファイル渡しで印刷を行うことが11月号で試行され、その比較が行われた。一部ページで印刷の濃さが異なるページがあったり、紙の質をもう少し透き通らない紙にしてわとの指摘があった。また、印刷業者の選定を行うためにコンペを実施してテストプリントを行いたいと要望が述べられ、了承された。11月号の遅延については現在検査中であるとの報告があった。

 

(13)国際担当理事の報告と提案
岡本副会長からINTERACT2001の進捗状況が以下のように報告された。

  • 論文締め切りが11月20日から11月31に延長され、Full Paper 220件、Tutorial 19件、Work Shop 7件の応募があった。査読者を北米、アジア、欧州と均等割りして査読中である。
  • ProceedingsはオランダのIOSに決まりそうである
  • Webやメーリングリストは大阪大学の北村先生が管理して、.comを.orgに変更した。
  • 電子投稿は今月末に仮システムが完成し、2月にオープンする予定である。セキュリティをどうするかが問題で、加藤(博)理事が担当している。

吉川理事から、配布資料2000-5-17によりHCII2003について以下のような報告があった。

  • 開催日は第一候補として2003年7月20日~25日までを第一候補として、7月27日~8月1日を第二候補とする。
  • Call for PaperはHCII2001の際に公表してほしいということから、2001年4月着手する予定。
  • 組織として、ボード委員会に、西川よしかず先生、吉川先生、大久保先生(人間工学)、斉藤進先生、田村先生他からなり、大会長は吉川先生、プログラム委員長は井上先生、事務委員会委員長は野村理事がそれぞれ担当する。
  • プログラムトラックとして、6つから構成される予定である。
  • 人間工学会は協賛できないということであるが、大久保先生は個人的にご協力頂ける。
  • HCII2001のブース対応などを主業務とする暫定事務局を2001年4月に発足予定である。
  • 前回の日本開催ではなかった、吉川理事とSalvendy氏との覚書(会議と講習会参加費の10%をSalvendy氏への供与)は、締結しないことになる。

また、吉川理事がSalvendy氏にHCI Handbookの翻訳出版に関して以下の報告があり、詳細については事業・企画委員会で検討する。

  • 2002年にLEA社から発刊予定のHCI Handbookを、HI学会が翻訳作業を受けて日本で翻訳出版できないかどうかをSalvendy氏に照会したところ、快諾が得られた。

 

(14)その他
特になし。