特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会

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2000年度第4回ヒューマンインタフェース学会理事会 議事録


開催日 2000年8月22日(火)
時間 2000年8月22日(火) 13:30~18:15
会場 リコー新横浜事業所 19F役員会議室
出席者 井上紘一、岡本 明、小木哲朗、加藤博一、岸野文郎、黒須正明、幸田武久、塚田啓一、西田正吾、藤田孝弥、森川 治、安村通晃、吉川榮和、渡辺富夫
欠席者 大須賀美恵子、加藤寛治、黒川隆夫、小林郁央、田村 博、野村淳二、宮里 勉
配布資料 2000-4-0:2000年第3回理事会議事録(案)
2000-4-1:ヒューマンインタフェース学会規程集
2000-4-2:新入会員申込者一覧
2000-4-3:2000年度版会員名簿作成に関するお願い
2000-4-4:ヒューマンインタフェース学会2001年度役員候補選出のための1次推薦結果、および順位付け投票結果
2000-4-5:論文誌編集報告
2000-4-6:理事会申しあわせ事項―学術奨励賞―
2000-4-7:KRP(京都リサーチパーク)へのHI学会事務所の移転に関して
2000-4-8:学会及び学会事務局の将来構想に関する中間報告と提案(情報担当より)
2000-4-9:情報担当からの報告
2000-4-10:事業・企画委員会に関する報告および審議資料
2000-4-11:研究会委員会報告
2000-4-12:シンポジウム担当報告
2000-4-13:会誌記事別刷り料金表
2000-4-14:HI学会誌'00年11月号(Vol.2,No,4)構成案 Rev.0.2
2000-4-15:HCI2003について
2000-4-16:ヒューマンインタフェース学会会計状況(2000年7月末現在)
2000-4-17:国際担当関係
回覧資料
内容

(0)理事会の成立
開始時点での出席理事12名と委任状提出者6名により、現理事19名の2/3 以上の出席により理事会の成立が確認された。

 

(1)前回議事録の承認
前回議事録案が承認された。

 

(2)総務担当理事からの報告と提案
配布資料2000-4-1により、前回の理事会で決定された規程等が追加分として配布された。なお、一部表現の修正があり、再度修正版を次回に配布する。学会賞規程、有料記事掲載規程、ならびに2000年度評議員名簿を学会誌8月号に掲載する予定であったが、次号11月号の掲載になったことが報告された。
配布資料2000-4-2により新会員(正16名、学22名、購読2名)と退会者(正6名、学1名)が承認された。現在の会員数(2000年8月17日現在)は、正798名、学生133名、購読A14名、購読B29名、賛助22名(56口)で合計996名である。
前回の理事会以降に受け付けた、以下の8件の協賛依頼が了承された。

  • 計測自動制御学会:国際セミナー「マンマシンシステムのソフトウェア信頼性」2000年8月17日(木)~18日(金)、京都大学吉田キャンパス
  • 情報処理学会ヒューマンインタフェース研究会、情報メディア研究会、グループウェア研究会:「インタラクション2001」、2001年3月5日(月)、6日(火)、早稲田大学国際会議場
  • 計測自動制御学会:システム情報部門シンポジウム2000、2000年11月9日(木),10日(金)、関西大学高槻キャンパス
  • 人間工学会:シンポジウム「ケイタイ・カーナビの利用性と人間工学」、2001年2月21日(水)~22日(木)、名古屋市工業試験所
  • 日本感性工学会:第2回日本感性工学会総会講演会 21世紀の潮流 感性産業、2000年9月14日(木)、15日(金)、工学院大学新宿キャンパス
  • 計測自動制御学会:SI部門設立記念シンポジウム・祝賀会、2000年9月11日(月)、立命館大学 びわこ・くさつキャンパス
  • 計測自動制御学会:SICEシステムインテグレーション部門学術講演会(SI2000)、2000年12月21日(木)~22日(金)、早稲田大学国際会議場
  • 日本バーチャルリアリティ学会:IEEE VIRTUAL REALITY 2001 Conference、2001年3月13日(火)~3月17日(土)、横浜パシフィコ

配布資料2000-4-3により、会員名簿作成に関するお願い文案が示され、名簿に掲載する項目と会員の意志で載せない項目の関係を明確にするようにとの意見が出て、総務の方で再度検討を行い対処することになる。名簿作成予定として、10月中旬までに9月末現在の全会員に対して登録内容確認のお願い文を送付して、11月中旬くらいまでに登録内容の修正を完了して、年内に名簿を発行する。また、装丁は学会誌と同程度の形態として広告を掲載する。
日本学術会議から送付されてきた「第18期日本学術会議会員として推薦する者」が回覧され、学会の所属する第5部情報工学関連研究連絡委員会からの会員として長尾真氏が推薦されたことが報告された。
ファジィ学会から協賛または共催にかかる事務処理簡素化(依頼および承諾文書で学会印や会長印を省略してメールで行う)の協力依頼を承諾したことが了承され、また本学会も同様な事務簡素化を実施したいとの提案が承認された。
学会誌の電子ジャーナル化に関連して、国立情報学研究所で行っている電子図書館サービスとオンラインジャーナルの編集出版システムに関する資料が回覧された。

 

(3)2001年度役員選挙について
岡本副会長から前理事会後に実施された役員候補者選出のための選挙過程が報告された。配布資料2000-4-4により第1次推薦得票数の結果を基にした順位付け投票ポイントの集
計結果が示された。この結果を基にして役員候補選出に関する細則にしたがって、以下の手続きで行うことが了承された。

  • 会長名で各候補者に対して役員(副会長、監事あるいは理事)候補としての立候補を文書で8月末までに依頼する。なお、辞退された場合は次点の候補に依頼して定数に達するまで行う。ただ、副会長および監事は上位2名がともに辞退された場合は再度選挙を行う。
  • 同一人が複数の役職候補者に上がっている場合は、副会長、監事、理事の順に候補者として依頼手続きを行い、依頼が承諾された役職以外はリストから削除する。
  • 理事候補の役割分担については、来年度は現在の副担当が正担当となり、再任された理事は同じ部署に行かないようにすることで、会長と副会長で原案を作成する。

また、同一大学(京都大学)に3名と偏った結果となったが、所属学科や専攻が違えば同一参加機関とはみなさなてくてもよいということで選挙結果が了承された。なお、今回の役員候補選出に関して、企業側と研究者側役員の割合、新旧役員の割合など選挙上で見直すべき問題点が指摘されたが、来年の総会までに規程や細則の改訂について検討することとし、今回は現行の規程や細則にしたがって行うことが了承された。

 

(4)定款、規程、細則類の改定について
井上会長から、役員選挙に関する規程類の曖昧性(例えば、定款14条では、総会で選任するとあるが、投票による選挙結果は承認すべきではないか)など、規程類に種々の問題があると考えられるので、定款や規程類の全体的な見直しを行い、来年度の総会で改訂を行いたく、そのために専門の検討委員会を設置したいとする提案があり、審議され以下のように決定された。

  • 岸野副会長を委員長として委員会を構成する。
  • 次回12月の理事会で、検討された改訂案の原案を審議し、最終案を総会前の理事会で決定し、総会にかける。

 

(5)論文誌編集担当理事の報告と提案
配布資料2000-4-5により、西田理事からまず論文誌の査読状況と特集号の予定が説明された。つぎに、前回承認された理事会申し合わせ事項学会賞(前回の理事会配布資料2000-3-10)にしたがって、論文賞審査委員会の構成案(西田理事を委員長とする大学側5名、企業側5名)、11月号に掲載する予定である受賞候補者推薦依頼の文案、ならびに正会員および論文委員からの推薦締切12月20日とし、推薦された論文から候補者の選定を審査委員会で年内から開始する予定が説明された。推薦過程で論文査読者の意見をもっと尊重すべきでないか、論文査読で論文賞に推薦するかどうかを設けるべきではないか、推薦過程で得票数で第一次の取捨選択を行わなくてもいいのではないか、なるべく多く論文推薦が出来る機会を与える必要があるなど選考過程に関する意見が出たが、今年度は前回承認された申し合わせ事項にしたがって論文審査委員会で責任を持って選定することが承認され、今回の反省点は次回に反映することになる。また、推薦をWebやメールで行うことを情報担当で検討することになる。
配布資料2000-4-6により、岸野副会長から理事会申し合わせ事項-学術奨励賞-が示され、学術奨励賞の選考過程が説明された。なお、(1)項で、「できれば筆頭著者であることが望ましい。」を「原則として筆頭著者とする。」に変更することと、(3)項で、セッション座長が発表の共著者の場合があるのでその場合も考慮して修正を加えることで、承認された。

 

(6)学会及び学会事務局の将来構想に関する中間報告と提案
配布資料2000-4-7に基づいて、藤田理事から学会事務局の業務内容の今後について以下の提案や説明があった。

  • 2001年度は現状のアルバイト体制で実施するが、現在の学会事務所は手狭でアルバイターの勤務にも支障があるので、来年8月に完成予定であるKRP(京都リサーチパーク)の6号館の一室に事務所移転を行いたい(現在の貸し主の杉原さんも了承済み)。KRPの事務所に入居申込みが多くて希望の部屋がなくなりそうなので、現在仮予約して確保した。
  • この移転を機会に、事務局体制強化の一環として新生SAMパートナー(林さん中心の新会社)に2002年から学会事務局作業の外部委託の可能性を検討したい。新生SAMパートナーに対しては事務所の一部を又貸して(KRPは了承済み、家賃は現状家賃10万円からの増加分位)、本学会の事務局作業を主体的に行ってもらうとともに、学会以外の仕事も行って自律運営できるように努めてもらえば、当初学会が考えていた事務局業務の外部委託が行え、学会としての雇用責任や会計事務等が免れる利点がある。

事務所移行は了承され、今後契約等の手続きは順次必要があれば、会長、副会長と総務で進めることになる。事務局作業を一括委託するか否かに関しては、別途検討を進めている事務作業の電子化や出版体制の見直し等による各担当業務の効率化や簡略化の検討結果等をふまえて、委託内容や委託金額を総合的に見積もった上で、12月の理事会にて2002年度以降の事務局体制案(基本方向性)を示し、3月までに最終案としてまとめる。
配布資料2000-4-8により、加藤博一理事より電子化の推進に関する計画の中間報告が説明され、討議の後、以下のように決まった。

  • 事務局に関連した会員サービスで、入会手続きに事務手続きの自動化、WWWからのデータアクセスによる会員登録情報の確認、修正、講演会などの参加申込み、選挙などの電子投票および会員名簿アクセスについては至急に行う。
  • 論文などの電子投稿や査読状況の確認については、論文誌委員会とともに検討する。
  • 学会誌の電子化は、会誌での会告と記事の分離、編集作業を学会側で行うのか、印刷会社に編集作業も含めて委託するかなども会誌委員会とともに検討する。
  • 理事会・委員会業務の合理化のために、市販のWWWベースのグループウェアシステムを試験的に導入して、情報共有の簡便化を試みる。
  • 学会誌の中の会告部分は学会誌委員会とは別に編集やWWW発信を検討し、また、来年度その任にあたる新たな担当理事を設けることを検討する。

 

(7)情報担当理事の報告と提案
配布資料2000-4-9により、電子化作業の進行状況が以下のように説明された:新しいWWWサーバーと会員名簿データベースを構築するPCを購入し、旧システムからの移行作業が行われ、役員選挙や参加申込み管理などの諸機能を構築中である。

 

(8)事業・企画担当理事の報告と提案
配布資料2000-4-10により、秋のセミナーの企画ならびにユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のオープン前見学会について説明され、審議された。

  • 2000年10月25日(水)から11月15日(水)までの毎週水曜日の18:00~20:00に大阪科学技術センターで、「ビジネスになるヒューマンインタフェース講座」として田村博先生と数名のゲスト講師により実事例を取り上げて、実際に役立つ講座を開催する。4回のうち1回でも聴講できるようにしてはとの意見が出たが、今後さらに企画を進めることが了承された。
  • USJの見学会は2000年12月で募集人員が20名で、参加募集を行っても参加できる人数が少ないので役員関係者が参加してその紹介記事を学会誌に掲載することになる。

 

(9)研究会担当理事の報告と提案
配布資料2000-4-11により、研究会の開催予定や計画の報告と研究談話会についての提案があった。

  • 8月25日開催予定の第9回「ユーザビリティ」は募集期間が短くかつHIS2000と近接していため参加者が集まらず、11月22日(水)の開催に、テーマも「ユーザビリティ及び一般」にそれぞれ変更された。また、2001年度の第14回「ユーザビリティ及び一般」については、担当の見直し等を検討中である。
  • 従来の研究会談話会の位置づけを明確にし、かつ企業の方も参加しやすい形にするため、組織名称を「専門研究会」として研究委員会の下に置き、主査、幹事、および会員から構成され、研究発表や情報交換の場として「研究談話会」を開催し、その成果報告をWebで公開する。

それぞれ了承されたが、「専門研究会」については名前の再検討をも含めて、次回の理事会で規程案を提出する。

 

(10)国際担当理事の報告と提案
配布資料2000-4-15に基づいて、吉川理事からHCI2003についての以下のような状況報告があった。

  • 会期は、2003年7月20日(日)~25日(金)か、2003年7月27日(日)~8月1日(金)の7日間で、会場は900人の参加規模から考えて京都国際会議場が考えられる。
  • 今後、Call for ParticipationおよびPosterの作成および配布、ホームページの開設、予算案の作成を行わなければならないが、まずそのための組織作りとしてプログラム委員会と実務委員会を組織したい。
  • プログラム委員会では、他学協会との共催、協賛についてはオーガナイズセッションを作ることと関連して考えるが、特に人間工学会については共催の意向を確認する。
  • 実務委員会では、資金集めおよび事務局体制作りが大変であるが、本学会の関西方面の関係者の協力を仰ぎたい。
  • 事務局については業務委託を考え、来年4月にポスター・Call for Paperの印刷と送付、ホームページ開設、HCI2001へのブース対応等を主業務とした暫定事務局を構成し、本年12月までにCall for Paper案の完成をめざし、国際会議予算案、準備金前借り申請は来年1~2月に提出目標に準備を進めたい。

今後、HCI2003の組織での進捗状況を理事会に順次報告して準備を進めて頂くことが確認され、了承された。
配布資料2000-4-17により、黒須理事よりINTERACT2001の進捗状況が以下のような報告があり、了承された。

  • 全体の進捗は遅れ気味であり、また作業負荷に偏りがあり特に岡本実行委員長に集中している。
  • 事務局業務は、NOVASとSVCの分担体制から、基本的にSVCに依頼することに変更された。
  • 会場費の見積もりが当初の3倍近くの見積もりになり使用する部屋の見直しが必要である。
  • Proceedingsの出版社の入札募集案内がオーム社を含む数社に行われた。日本はオーム社に決定してほしいと希望している。
  • プログラム委員会で、廣瀬委員長が多忙のため、事務局を支援するために奈良先端大の竹村先生を副委員長をお願いする。

会議時間が当初の予定より延びたため、議長が井上会長から岡本副会長に交替して以下の議事が行われた。

 

(11)シンポジウム担当理事の報告と提案
配布資料2000-4-12により、森川理事よりHIS2000の準備状況が報告され、了承された。

  • 講演時間を1件25分として余裕を持たせてプログラム編成を行った。特別講演1件、講習会半日コース2件、ワークショップ2件、一般発表118件、対話発表26件、技術展示2件である。
  • 発表にPCを使用する人が64件で17名が設置するPCを使用すれば機器切替時間の短縮が期待できる。

なお、プログラムでキャンセルが2件あり、キャンセルに対して罰則規程を設けてはととの意見が述べられ、HIS2001でルール作りについて検討することになる。学術奨励賞委員会は、森川大会長が委員長となり、プログラム委員から構成される。
また、2002年の大会長に関する議論が行われ、就任のお返事を頂いていない工学院大学の長嶋先生にさらにお願いするとともに、断られたときは、開催場所を拡大して考えて、東北大学の北村先生、はこだて未来大学の美馬先生も候補として、また企業による開催可能性についてもさらに検討することになる。

 

(12)会誌担当理事の報告と提案
配布資料2000-4-13により、吉川理事より会誌記事別刷り料金に関する提案があり、審議され以下のように決まった。

  • 学会誌記事別刷り代金の料金は、表紙付、郵送料込みで、研究報告集別刷り代金と同じとする。

また、配布資料2000-4-14により、会誌11月号(Vol.2.,No.4)の構成案が示され、巻頭言で事業担当理事はすでに執筆しているで、情報担当の加藤博一理事が執筆することになり、了承された。

 

(13)財務担当理事からの報告と提案
配布資料2000-4-16により、岡本副会長より7月末現在の会計状況が報告された。

  • 会費収入も会員の80%が順調に入金されており、未収については再度請求を行っている。
  • 研究受託とセミナー収入で利益が得られた。
  • 現在の事務局での前年度繰越金と今年度の収支差額の合計はほぼ安定している。

 

以上、(文責 幸田)