特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会

ホーム > 論文誌 > 投稿案内

投稿案内

論文誌特集
「作業・生活場面での心のセンシング」への論文投稿のご案内
(2017年5月発行予定)

ユーザーや生活者の心理状態をセンシングすることで、作業・生活場面での 人間の心理特性を理解し、その特性に合わせた環境、製品、サービスなどを設計することは、 快適で活気のある安心・安全で生産性の高い社会を実現する上で重要である。さらに、機械側 がセンシングされた心理情報に基づいて、人間の気持ちを理解し、それに合わせた対応をとるような高度なヒューマンマシンインタフェースの実現が今後期待される。心理状態の変化は 中枢・自律神経系の生理状態,行動(活動)パターン、表情、体の微振動、呼吸音、血液・尿 ・唾液中のストレスホルモン濃度など様々な生体情報に影響を与える。このことから、生体情 報には、心理状態を反映した成分が含まれている可能性が十分に考えられる。近年のセンシン グ技術の発展により、計測装置の小型化が進み、長時間にわたる生理・行動・画像の連続計測 が可能となったことで、自然な作業・生活場面における生体情報を連続的に取得できる環境が 整いつつある。 従って、作業や生活をなるべく邪魔せず自動的かつ連続的に心理状態を評価す るための手段として、人間の生体情報を利用することは有望である。しかし、計測された生体 情報の中から、心理状態を反映する情報をどのように抽出するのかについては、今後の重要な 課題である。 本特集号では、生理状態や行動などの生体情報を用いた心理状態の評価及び、 その検証や応用事例に関する論文を下記のテーマを含めて幅広く募集する。
  • 生体情報(生理状態、行動、表情、体微振動、生体音、唾液中バイオマーカー等)を用いた心理状態の評価手法とその検証もしくは応用事例に関する研究
  • 心理状態(精神的ストレス、疲労、不安等)が生理状態に与える影響に関する研究
  • 作業・生活行動と心理状態の関係性に関する研究
  • センシングされた人間の心理特性に合わせた作業・生活環境、製品、サービ ス等の設計に関する研究
  • センシングされた人間の気持ちを理解してそれに合わせる高度なヒューマン マシンインタフェースに関する研究
  • 作業・生活環境における感覚刺激(視覚、聴覚等)が生理及び心理状態に与 える効果とそれを応用したヒューマンインターフェースに関する研究
  • 生体情報を用いた精神疾患や心身症の評価及び診断補助技術に関する研究
  • 生理状態、行動パターン等の生体情報と心理情報との関係性を説明する数理 モデルに関する研究

論文誌編集委員会

論文投稿締切日

2016年11月14日(月) ※締め切りを2016年10月30日から11月14日に延期しました

特集号編集委員

 岡本 洋輔(大同大学)
 木村 健太(産業技術総合研究所)
 杉田 典大(東北大学)
 中村 亨(東京大学)
 三輪 洋靖(産業技術総合研究所)
〇百瀬 桂子(早稲田大学)
 山田 クリス 孝介(佐賀大学)
◎吉野 公三(関西学院大学)
 (50音順 ◎印は編集委員長、○印は副委員長)