特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会

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投稿案内

論文誌特集
「人を誘う(いざなう,さそう)インタフェース」への論文投稿のご案内
(2016年8月発行予定)

 人はインタフェースを介してその先にある機械,あるいは人を知ります.その際,人は設計者の意図したとおりにインタフェースの向こう側にある相手を理解する場合もあれば, 理解が不足したり,あるいは設計者の意図とは異なる勝手な解釈を付け加える場合もあります.これまでは,このような理解の差異をなくすため,ユーザにとってわかりやすい情報の表現方法や,設計者の作った「型」にユーザをはめこんでいく方法などがとられていました.しかしながら,どんなにわかりやすく,やさしく,直感的に,忠実に情報を提示しても,人によってはインタラクションに飽きてしまう,あるいはそれを諦めてしまうなど,相手との関係の深化を試みず,理解することを放棄する状態に陥ることも問題として見受けられます.

 これに対して,わかりやすさや忠実さ,便利さなどをインタラクションという視点から捉え直し,逆にこれらの不十分さを利用することによって,人からの積極的な関わりを「誘う」方法もあるのではないでしょうか.インタラクションを創発し,理解を促進させるために, あえて情報の一部を隠したり,違和感などを積極的に利用するような方法もあるでしょう.ユーザの遊び心を生じさせたりインタラクションの先にあるものを考えたいと思わせる仕掛けのほか,ポジティブさやアクティブさの可視化など,積極的な関わりを誘い,持続させるためのインタフェース実現には種々のアプ ローチが考えられます.

 本特集号では「人を誘う(いざなう,さそう)インタフェース」と題し,人と人,あるいは人とモノの関わり合いを生み出すという視点からの論文を広く募集します.

・能動的な関わりあいを創発する仕掛け
・学びや遊びの促進
・参加型デザイン
・協調支援
・不便益
・ゲーム設計
・インタラクションと認知状態推定

 上に挙げる要素,その他,「誘う」テーマをお持ちの方の積極的なご投稿をお待ちしております.

論文誌編集委員会

論文投稿締切日

2016年1月31日(日) 必着

特集号編集委員

 泉 朋子(立命館大学)
 岡田 美智男(豊橋技術科学大学)
 坂本 牧葉(岐阜市立女子短期大学)
〇野津 亮(大阪府立大学)
◎本吉 達郎(富山県立大学)
 山本 知仁(金沢工業大学)
 (50音順 ◎印は編集委員長、○印は副委員長)