特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会

ホーム > 論文誌 > 投稿案内

投稿案内

論文誌特集
「インタラクティブファブリケーション」への論文投稿のご案内
(2016年2月発行予定)

 3Dプリンタをはじめ、デジタルファブリケーション技術に対する世間の注目 ・期待が急速に高まってきています。デジタルファブリケーションの普及は、 製造過程での迅速な試作(ラピッドプロトタイピング)を可能にし、既存の製 造現場の工程にも大きく影響を与えると考えられています。また、手軽にもの づくりができる環境が広く普及することにより、日常生活の中における「も の」の役割をよりパーソナルな存在へと変える可能性もあります。教育現場や 地域コミュニティの場など、新たな学習・コミュニケーションの手段としてデ ジタルファブリケーションを利用しようとする動きも生まれてきています。
 ヒューマンインタフェースの研究分野を眺めると、ここ数年のACM CHIや UIST、DIS、SIGGRAPHなどの国際会議においてもデジタルファブリケーション のセッションやワークショップの数は年々増加傾向にあり、デジタルファブリ ケーションを支える要素としてのヒューマンインタフェース、またデジタルフ ァブリケーションにより可能になるインタラクションなどへの大きな注目が生 まれています。この世界的な流れのなかで、インタフェースの観点から人間の 想像・創造と機械による造形、コンピュータのデータと実体、人間同士の作り 方・スキルの伝承など、さまざまな境界面をデザインしていく必要がありま す。
 今回は「インタラクティブファブリケーション」特集と銘打って、ヒューマ ンインタフェースの観点から(デジタル)ファブリケーションの可能性につい て広く考えてみたいと思います。なお、ファブリケーションという言葉につい ては、今回は立体造形物のみならず、平面的なドローイングなど実体を有する プロダクトの創造に関連するものは広く対象に含めたいと思います。具体的な 研究テーマの例として、以下のようなものが考えられますが、その範囲はこれ らに限りません。
・デジタルファブリケーションマシンとのヒューマンインタフェース
・デジタルファブリケーションを支援するソフトウェア
・手仕事を支援・拡張するAugmented Reality技術
・ものづくりの知識やスキルを伝達するためのサービスやインタフェース
・デジタルファブリケーションの応用・表現
・現場におけるデジタルファブリケーションの実践

 是非、会員の皆様の積極的なご投稿をお待ちしています。理工学分野の研究 者のみならず人文社会系の研究者やアーティストの投稿も歓迎します。

論文誌編集委員会

論文投稿締切日

2015年7月31日(金) 

特集号編集委員

 五十嵐 悠紀(明治大学)
 梅谷 信行(Autodesk Research)
◎筧 康明(慶應義塾大学)
 小泉 直也(東京大学)
○ 坂本 大介(東京大学)
 城 一裕(情報科学芸術大学院大学)
 田中 浩也(慶應義塾大学)
 馬場 哲晃(首都大学東京)
 (50音順 ◎印は編集委員長 ○印は副委員長)