特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会

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設立趣旨書


1 趣  旨

ヒューマンインタフェースは,人と技術の関わりに関する総合的な学術分野として着実に発展してきております.そこでは,技術を提供する立場だけでなく,技術の受け手の立場からの研究,評価が重視されるべきです.そのためには理工的なものの原理と共に,人文的な人の原理を生理,認知,心理,文化,社会のレベルで取り入れ,さらに感性や魅力を活性化するデザインなど幅広い横断的な学術組織によって支えられる必要があります.
20世紀は機械の世紀とも言われ,限りなく多様な機械が発明され,改良されてきました.高度で専門的な機械が開発される一方で,一般の利用者を対象とする機械が普及し,使いやすく分かりやすい機械,安全で人に優しい機械の重要性が認識され,ヒューマンインタフェースという技術が生み出されました.また,20世紀の半ばに生まれ,後半にかけて指数関数的な成長を遂げてきた情報技術によって,“機械”の範囲は飛躍的に拡大し,多様化してきました.それらは,人々を取り巻くシステムあるいは環境とも捉えられるべき存在になってきています.その存在は,使う人に満足感や喜びを与え,使わない人にも邪魔にならず,ひいては,生活の質の向上や文化の形成に資するべきものであります.21世紀は人の世紀,その要となるのがヒューマンインタフェースなのです.
21世紀においても,我が国がその使命を果たすために作られてきた科学技術基本計画などで,次世代ヒューマンインタフェース技術が情報通信における重点項目として取り上げられておりますし,また,感性,ゆとり,安心安全と新しく出てくるキーワードは,すべて本学会の主要な指針や理念であることが,本学会が果たすべき責任の大きさを示していると言えます.



2 申請に至るまでの経過

本学会は,これまでの着実な学会活動を礎に,その設立が企画されました.計測自動制御学会ヒューマン・インタフェース部会は,14年間にわたり34を越える幅広い学協会の協賛をえて,ヒューマン・インタフェース・シンポジウムと関連事業(研究会,会報,研究論文集,国際会議)を展開し,我が国におけるヒューマンインタフェース分野の確立に貢献致しました.任意団体ヒューマンインタフェース学会は,これらの成果を継承発展させるために,関連学協会と識者のご賛同を得て平成11年に発足し,学際的な開かれた学術組織としての活動を強化し,当該分野では我が国を代表する学会活動に成長して参りました.会員も 1200人を越え,しかも,増加傾向を拡大しつつあります.
我々はこうした着実な実績に基づいた上で,より一層確固たる社会的基盤を確立して,ヒューマンインタフェースに関わる学術文化の発展に資するために,ここに特定非営利活動法人ヒューマンインタフェース学会を新たに設立することを決意するものであります.

2005年9月16日