特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会

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名誉会員推薦の件

2001年2月9日に開催された当学会理事会において、名誉会員候補者推薦基準に基づき慎重審議の結果、田村 博氏を名誉会員候補者として2001年度通常総会に推薦することとなりました。当学会定款第6条の規定に基づき総会の議決を求めます。

 

推薦理由

田村 博先生は、1980年代初めに人間を主体と考え人間と機械の関係を扱うヒューマンインタフェースが今後の研究に必須であることを見抜かれ、今日まで長期にわたって研究を続け、多くの業績を挙げてこられました。

先生は御自身の研究に打ち込まれる一方、ヒューマンインタフェース分野の研究者、開発者、技術者相互の交流と研究を支援する組織が必要との立場を一貫して堅持されました。その最初の現れが、1983年に神戸で開催された計測自動制御学会関西支部シンポジウム「これからのマン・マシン・インタフェース」であります。翌年には同シンポジウム「計測制御におけるマン・マシン・インタフェース」が開催されています。これらのシンポジウムを通じて、新しい研究領域の必要なことが多数の研究者にも認識され、それを受けて田村先生は1984年に計測自動制御学会の部会を設立され、そこで初めて「ヒューマン・インタフェース」という名称が登場することになりました。翌年の1985年には記念すべき第1回のヒューマン・インタフェース・シンポジウムが京都で開かれ、田村先生の提唱されるヒューマン・インタフェースの概念を多数の研究者、開発者、技術者の間で共有する契機となりました。田村先生は1984年度から 1997年度に至る部会とヒューマンインタフェースという研究領域の創成期に部会主査を務めることにより、双方の基礎を築き上げられました。また部会が存続した15年間、苦労ばかり多くて目立つことの少ない事務局を一手に引き受けて来られました。

海外の研究がコンピュータ中心、広くても電子機械のレベルにとどまっていることを考えると、ヒューマンインタフェースという極めて日本的かつ広範囲な分野が国際的に果たす役割は非常に重要で価値があります。田村先生は、数々の国際会議においてヒューマンインタフェースの基本概念を紹介することにも大きく貢献され、国内外で多数の啓蒙的な解説を執筆して来られました。またHCII会議をヒューマン・インタフェース・シンポジウムとの合同会議とされるなど、国際的研究交流にも尽力されました。

本ヒューマンインタフェース学会はご承知のように、計測自動制御学会のヒューマン・インタフェース部会を母体として1999年に設立されたものであり、ヒューマン・インタフェース部会がなければ到底存在し得なかったと言わざるを得ません。この意味でも田村先生の御功績は非常に大きいと言えます。さらに本学会設立以降も当学会役員としてその発展に貢献されておられます。

 

御略歴

1958年 京都大学工学部電気工学科卒業
1960年 同大学大学院修士課程修了
1963年 同博士課程修了
同年 京都大学工学部助手
1966年 大阪大学基礎工学部助教授
1988年 京都工芸繊維大学工芸学部教授
1999年 同大学定年退官
同年 田村ヒューマンインタフェース研究所を設立、現在に至る。
同年 ヒューマンインタフェース学会監事、現在に至る。(当学会関係)