特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会

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会誌委員会委員長挨拶

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会誌委員会
ヒューマンインタフェース学会
会誌委員会委員長(担当理事) 石井 裕 (岡山県立大学)

ヒューマンインタフェース学会誌は,定期的に年4回(2月,5月,8月,11月)発行しています.会誌委員会は学会誌の発行に対して,掲載記事の企画から,執筆者選考,執筆依頼,記事校正に至るまでの全てを担当します.委員の皆さまの熱意によって支えられ,毎号発行まで辿り着けたときはいつも安心します.とはいえ,その時には既に次号,次々号の編集作業も動いておりますので,少し慌ただしく日々が過ぎていきます。担当いただく委員の方々,レイアウト作成を担う学会事務局に支えられて成り立っており,改めて心から敬意を表し,感謝いたします.

会誌委員会では,より効率的な編集作業を行うため,記事のタイプ(系)によって編集サブグループを構成して取り組む改革を行いました.これによって,どの号にその記事を載せるかなど記事タイプごとの申し送りはサブグループ単位で実施され,より管理がしやすくなりました.各号は編集担当幹事により統括されている状況でしたが,今年度から各号でもグループを構成する編集方法を実施しています.若干委員の方々の混乱もありますが,普段ご一緒することの少ない異分野の方々と直接会誌編集作業を担当することで交流を生むことができるため,何とか軌道に乗って欲しいと考えております.

私自身,2005年から会誌委員会に加えていただき,会誌編集の過程で多くの先生方に育てていただきました.今年度は委員長というお役目を務めさせていただいておりますが,私より前から会誌委員会にいらっしゃる先生方に囲まれ,頼もしい限りです.また,若手の会・HISTから有望な若手も会誌委員会に加わって,彼らが同じように学会に育てていただいたと思えるような環境を整えたいと考えております.

学会誌は,発行にかかわる全ての費用が皆さまからお預かりした会費によって成り立っており,会員相互の情報共有,あるいは学会としての情報発信として大きな役割を担っております.皆さまのお手に取っていただくために記事に様々な工夫をしています.その中で,中村聡史先生,Dr. トモクフ氏には「BADUI診療所」,平岡敏洋先生には「不便益システム研究所」の連載,櫻井翔先生にはコミック版の学会参加報告など,従来には無かった企画でご活躍いただいています.是非ご意見,ご感想をいただければと思います.

また特集記事では,Vol.16, No. 1から特集記事がカラー化され,同時に顔が見える学会誌にとの思いから,特集記事の著者情報を冒頭に掲載するレイアウト変更を行いました.さらに専門研究委員会(SIG)との共同企画として,SIG特集をVol.17, No.4の安全管理支援技術専門研究委員会(SIG-MAS),Vol.18, No.1のユーザエクスペリエンス及びサービスデザイン専門研究委員会(SIG-UXSD),今号の看護用具・用品開発に関わる専門研究委員会(SIG-HC)と掲載しております. 学会誌が「学会の顔」であるとは,歴代委員長のお言葉です.顔の印象を決めるのは読者の皆さまご自身であると考えます.ヒューマンインタフェース学会誌がより良い顔となるようご意見をいただき,共に編集活動にご参加いただけますよう、何卒よろしくお願いいたします.