特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会

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会誌委員会委員長の挨拶

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会誌の更なる充実に向けて

会誌委員会委員長 萩原 啓

 

  会誌委員会は、ヒューマンインタフェースに関する話題の解説記事や学会報告等からなるヒューマンインタフェース学会誌を発行するための企画、執筆候補者選定、原稿依頼、原稿校正、発行等を担当する委員会で、現在、会誌担当理事2名、幹事8名、委員7名の計17名のメンバーで構成されています。

  会誌の内容を今一度よくご覧ください。巻頭言・展望、理事会・委員会便り、会報、企画記事、報告、ご案内など会誌にはさまざまな工夫が盛り込まれており会員の皆様にとって有益な情報が満載です。本委員会便りでは、会誌委員会での活動を紹介するとともに、懸案事項の進捗状況ならびに将来展望を示し、会誌の充実に向けて皆様のご協力を賜りたいと思います。

  会誌委員のメンバーが一堂に会しての会誌委員会は、新規のメンバーが決まる春先と、秋に開催されるヒューマンインタフェースシンポジウムの時に合わせての計2回開催されます。この会誌委員会で向こう1年半の大まかな企画と担当メンバーを決めた後、随時開催される各号担当の編集会議で企画内容の詳細検討を行い、その後はメールベースでの編集作業を行います。

  会誌委員会で特に検討される事柄は、特集・基礎講座・研究所紹介などから成る企画記事の内容です。特集記事の企画に関しては、会員の皆様にとって有益な情報をタイムリーにかつ総括的に提供できる様に、その時々のヒューマンインタフェースに関係する関心事や、少し先を見たテーマなどを会誌委員会のメンバーで選定します。また会員の皆様から頂く意見―例えば、こんな企画を期待している等―を取り上げたり、委員会のメンバー自身が是非取り組みたいテーマを選定したりします。2005年(Vol.7 No.1~No.4)での取り組みとしては、「ITS」、「バイオメトリクス」、「ヒューマンインタフェースの教育」、「ケータイ事情」を取り上げました。また、基礎講座については、学術的、技術的に基礎となるテーマについてできるだけ連載形式の解説として提供するような企画をしています。2005年での取り組みとして「高齢の人・障害のある人への支援(全7回)」の第4回~第7回「聴覚障害支援」「視覚障害支援、視覚・聴覚重複障害支援」「知的障害とその周辺障害のある人たちへの支援技術開発の方向性」「高齢者・障害者に配慮した製品・環境設計指針の標準化?ISO/IECガイド71に基づく人間特性のデータを用いた定量的設計指針?」を提供いたしました。さらに、「生理実験入門(全4回)」として「生理実験における基本的要件」「視覚系指標の計測」「脳機能生理指標の計測」「自律神経系指標の計測」を提供いたしました。

  企画記事ではその他に、研究所紹介、留学記、実演・実験奮闘記、若手の会連載企画、CTW(Cognition, Technology & Work)誌抄訳連載なども提供してきました。

  また、現在進行している事項として、懸案になっている学会誌の電子化も、論文誌委員会、会誌委員会、総務、電子広報の4者から成るワーキンググループを中心として今年度中には提供できるものと考えております。

  会誌委員の意見としても出されておりますが、会誌の特集記事や基礎講座とシンポジウム講習会およびヒューマンインタフェース学会セミナーとの連動を図り一体感を持たせることを展望しています。2005年12月に開催されましたWinter Seminar「ヒューマンインタフェース研究のための生理計測実験の基礎」はシンポジウム講習会、会誌の基礎講座、セミナーというつながりで事業委員会に開催の企画をして頂きました。

  また、会誌の特集記事や基礎講座には多くの方々からあるテーマに沿って最新の技術動向や総括的な解説記事を書いて頂いております。これらの内容を一つにまとめヒューマンインタフェース学会が発行元となるような出版事業も企画できるのではないかと思います。

  今後とも会員の皆様にとってさらに有益で魅力のある会誌となるよう会誌委員一同企画検討を重ねて行く所存ですが、会誌の充実に向けて会員の皆様の更なるご協力ご支援を賜りたいと思います。