特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会

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ヒューマンインタフェースシンポジウム2004
講習会

2004年10月6日(水)

1.「ヒューマンインタフェース入門:人の特性を知って設計に役立てよう」
講師:畠中 順子(人間生活工学センター)(身体的特性)
萩原 啓(立命館大学)(生理的特性)
旭 敏之(日本電気)(認知的特性)

2.「ヒューマンインタフェース研究のための心理学実験・調査の基礎」
講師:篠原 一光(大阪大学)
三浦 麻子(神戸学院大学)

3.「バーチャルリアリティにおけるインタラクション設計」
講師:北村 喜文(大阪大学)
清川 清(大阪大学)
加藤 博一(大阪大学)

4.「質的心理学(入門):HI研究の新しい視点を求めて」
講師:やまだ ようこ(京都大学)
塩瀬 隆之(京都大学)

5.「リスクコミュニケーションとヒューマンインタフェース」
講師:八木 絵香(東北大学)
高橋 信(東北大学)
伊藤 京子I(大阪大学)
仲谷 善雄(立命館大学)


コース1
「ヒューマンインタフェース入門:人の特性を知って設計に役立てよう」

司会:大須賀 美恵子(大阪工業大学)

ヒューマンインタフェース(HI)は、人と人工物であるシステム(機械、コンピュータ、建築物など)、あるいは人と人のインタラクションを円滑に快適にすることを目的とした考え方です。

システムは単に機能を提供することだけでなく、人の特性を踏まえて適切にデザインすることが重要です。この講座では、人の身体的、生理的、認知的特性として知っておくべきことを概説し、さらに勉強・情報入手するための方法を示します。また、実際にシステム設計に活かされた実例を紹介します。

1. 人間の身体特性と製品開発への展開

畠中 順子(人間生活工学研究センター)

ユニバーサルデザインなど、人にやさしい製品開発が注目を浴びているが、どうしたら実現できるか、手探りの状態が続いている。今回は、人にやさしい製品開 発を支援する人間生活工学について紹介するとともに、各種の人間の身体的特性データ(寸法、動作など)と具体的な製品開発への活用事例を紹介する。今後の 製品開発の一助になれば幸いである。

専門分野:
人間生活工学

主要著書:
『人間生活工学 商品開発実践ガイド』((社)人間生活工学研究センター編、日本出版サービス、2002)(共著)

著者略歴:
1990年 大阪大学工学部環境工学科 卒業
同年 松下電工株式会社 入社
1999年 社団法人人間生活工学研究センター 入所
人間生活工学を活用した人間中心のものづくりの普及・技術支援を担当

畠中 順子氏の写真です

2. 人の生理特性を機器・システム・ソフト・サービスの設計にどのように活用するのか

萩原 啓(立命館大学情報理工学部知能情報学科)

本講演では、「人の生理特性を機器・システム・ソフト・サービスの設計にどのように活用するのか」のテーマに対して、脳波・心電などを例に取り人の生理的 特性を知るための生体生理計測評価技術を述べ、その応用例を紹介する。さらに、生体反応の商品への応用として考えられる生体計測データの活用パターンや生 体計測技術応用のステップについても事例を交えて紹介する。

専門分野:
生体生理工学、人間工学

主要著書:
『人間計測ハンドブック』(産業技術総合研究所編、2003年、株式会社朝倉書店)
『ヒューマンインタフェース』(田村博編、1998年、株式会社オーム社)

著者略歴:
1977年 大阪大学基礎工学部生物工学科卒
同年 松下電工株式会社入社、電器R&Dセンター健康科学研究所主幹研究員を経て、
2003年 立命館大学理工学部情報学科教授として赴任
2004年 立命館大学情報理工学部知能情報学科教授

萩原 啓氏です

3. ヒューマンインタフェース設計のための認知的特性モデル

旭 敏之(日本電気)

  • HIの研究領域とトレンド
  • 記憶の特性
  • モデルヒューマンプロセッサとキーストロークレベルモデル
  • 対話の段階モデル
  • SSOAモデル
  • ヒューマンエラーの3段階モデル
  • メンタルモデルとデザインモデル
  • ナイーブフィジックスとアフォーダンス
  • 今後の課題

著者略歴:
1984年 大阪大学基礎工学部制御工学科修士課程修了
同年 NEC入社
1992~1993年 メリーランド大客員研究員
2001年よりNECインターネットシステム研究所主任研究員
ユーザビリティ評価やマルチモーダル応用、端末適応などユーザインタフェース研究に従事

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コース2
「ヒューマンインタフェース研究のための心理学実験・調査の基礎」

司会:中村 敏枝(大阪大学)

HI研究では心理学実験・調査がよく行われますが、心理学の基礎知識を踏まえずに実施されたものの中に、重大な間違いを犯しているケースが見受けられます。人間を対象として信頼性の高いデータを得るために知っておいて欲しいことが多々あります。実験や調査の立案・実施・データ処理について、研究目的に合った方法選びや被験者に対して配慮すべき点など、本を読むだけでは取得することが難しい“心理学実験・調査のコツ”のようなものを具体的に伝授できればと企画しました。

1.ヒューマンインタフェース研究のための心理学実験の基礎1

篠原 一光(大阪大学)

正確なインターフェース評価を行うためには、ユーザーが実際にそのインターフェースを使用して課題遂行した結果を解析することが必須であるが、このような実験を行う場合、実験環境、実験計画、課題の構成、被験者の特性、データの処理方法など、非常に多くの変数について考慮する必要がある。本講習では課題遂行中のメンタルワークロードを心理学的手法により測定する場合を例として、実験計画と課題の構成の方法を中心に論じる。

専門分野:
応用認知心理学

主要著書:
『心理的時間:その広くて深いなぞ』(北大路書房(1996))(共著)
『人間計測ハンドブック』(朝倉書店(2003))(共著)

著者略歴:
1993年 大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程 中退
1993年 大阪大学人間科学部 文部技官(教務職員)
1995年 大阪大学人間科学部 助手
2001年 博士(人間科学)
2003年 大阪大学大学院人間科学研究科 助教授

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2.ヒューマンインタフェース研究のための心理学調査の基礎2

三浦 麻子(神戸学院大学)

調査は、システム評価などでよく用いられる研究手法である。ユーザの認知を把握するのに至便だが、留意すべき点に留意していない調査データは無価値である。本講習では、質問紙の設計と項目作成のノウハウ、尺度項目の信頼性と妥当性など、調査を計画する際に考慮すべき重要なポイントを確認する。

また、データの解析手法の適切な選び方、論文に必ず記述すべき情報は何かなど、調査データを正しくハンドリングする手法も紹介する。

専門分野:
社会心理学・対人行動学

主要著書:
『AMOS, EQS, CALISによるグラフィカル多変量解析-目で見る共分散構造分析-(増補版)』(現代数学社 2002)(共著)
『インターネットにおける行動と心理』(北大路書房 2004)(共訳)

著者略歴:
1995年 大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程中退
1995年 大阪大学人間科学部技官(教務職員)
1996年 大阪大学人間科学部助手
2002年 博士(人間科学)
2004年 神戸学院大学人文学部助教授

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コース3「バーチャルリアリティにおけるインタラクション設計」

司会:加藤 博一(大阪大学)

高性能グラフィックスPCの低価格化や大型ディスプレイの普及によってバーチャルリアリティ(VR)システムや拡張現実感(AR)システムが比較的容易に構築できるようになりました。しかし、インタラクティブなシステムを構築するには、表示系だけではなく、入力系も重要になります。

このコースでは、VR・ARシステムにおけるさまざまなインタラクション技法とその特性について説明します。また、VR・ARシステムのおける共同作業環境についても解説します。

1. VRにおける3次元インタラクション 

北村 喜文(大阪大学)

バーチャルリアリティシステムのためのディスプレイと入力デバイス、3次元インタラクションの設計方法などについて解説します。

専門分野:
3次元ヒューマンコンピュータインタラクション

主要著書:
『岩波講座 マルチメディア情報学6  情報の可視化』(共著)

著者略歴:
1987年 大阪大学大学院基礎工学研究科博士前期課程修了
同年 キヤノン株式会社情報システム研究所
1992年 ATR通信システム研究所
1997年 大阪大学大学院 工学研究科助教授
2002年 大阪大学大学院情報科学研究科助教授、現在に至る
3次元ヒューマンインタフェースなどの研究に従事。ACM、IEEE、電子情報通信学会、情報処理学会、日本バーチャルリアリティ学会等会員。博士(工学)。

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2. ARにおけるインタラクション

加藤 博一(大阪大学)

拡張現実感システムにおけるインタラクションに関して、タンジブルユーザインタフェースのデザインコンセプトやウエアラブルコンピュータのインタフェースなどの話題を含めて解説します。
  • 拡張現実感(AR)とは
  • ARにおけるインタラクション
  • タンジブルユーザインタフェースとAR
  • ウェアラブルコンピュータとARインタフェース
  • ARインタフェースの今後

専門分野:
拡張現実感,画像計測

主要著書:
『CG-ARTS協会 ビジュアル情報処理 -CG・画像処理入門-』(共著)

著者略歴:
1986年 大阪大学基礎工学部制御工学科卒業
1988年 同大学大学院基礎工学研究科修士課程修了
博士(工学)
1989年 大阪大学助手
1996年 同講師
1998年 ワシントン大学HI技術研究所客員研究員
1999年 広島市立大学情報科学部助教授
2003年 大阪大学大学院基礎工学研究科助教授
拡張現実感インタフェース、パターン認識・画像計測技術のHI応用に関する研究・教育に従事。ヒューマンインタフェース学会理事、ACM、IEEE、電子情報通信学会、情報処理学会、日本バーチャルリアリティ学会等会員。

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3. VR/ARにおけるコラボレーション

清川 清(大阪大学)
VRやARにおけるインタラクションに関して、コラボレーションという切り口から解説します。協調作業や多人数システム特有の問題点とその解決法などを紹介します。
  • VRコラボレーションとARコラボレーションの特徴
  • コラボレーション型VRシステム、ARシステムの事例
    • 典型的なインタラクションテクニックを取り上げる
  • 遅延を減らす工夫
    • Dead Reckoning, Multi Threading etc.
  • マルチパースペクティブ(独立視点)の有用性
  • 協調作業者のレイアウトと作業効率について

専門分野:
人工現実感、拡張現実感、CSCW

著者略歴:
1994年 大阪大学基礎工学部情報工学科3年次中途退学
1998年 奈良先端科学技術大学院大学博士後期課程修了
同年 日本学術振興会特別研究員
1999年 郵政省(当時)通信総合研究所研究官.博士(工学).
2001年~2002年 米国ワシントン大学HI技術研究所客員研究員
2002年10月より大阪大学サイバーメディアセンター助教授、現在に至る。
人工現実感、拡張現実感、CSCWなどの研究に従事。1997年電子情報通信学会学術奨励賞、情報処理学会大会奨励賞、2001年日本VR学会学術奨励賞、2002年Elsevier Computer Graphics 論文賞などを受賞。電子情報通信学会、情報処理学会、日本VR学会、HI学会、ACM、各会員。

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コース4
「質的心理学(入門):HI研究の新しい視点を求めて」

司会:塩瀬 隆之(京都大学)

人間を系に含めたシステムデザインにおいて、数値化・量化されたモノサシが万能でないことは周知の事実です。ユーザビリティにおいても、数値化された<満足感>がどれほど忠実に使用者の満足を反映しているか疑念が残ります。このような数値化・量化に代表される量的研究の限界を指摘し、新たな視点を与える枠組みとして『質的心理学』に代表される質的研究が注目を集めるようになりました。 本講習会は、この『質的心理学』における研究姿勢と実践例、HI分野におけるその意義について紹介することで、「人間」と向き合う際の新しい研究姿勢を体得してもらいたいと考え、企画しました。

1. 質的心理学(入門):HI研究の新しい視点を求めて

やまだ ようこ(京都大学)
塩瀬 隆之(京都大学)

人間を系に含めたシステムデザインにおいて、数値化・量化されたモノ サシが万能でないことは周知の事実です。ユーザビリティにおいても、数値化された<満足感>がどれほど忠実に使用者の満足を反映しているか疑念が残りま す。このような数値化・量化に代表される量的研究の限界を指摘し、新たな視点を与える枠組みとして『質的心理学』に代表される質的研究が注目を集めるよう になりました。質的研究は、社会学や心理学の分野でそういった数値化・量化にのみ傾倒した研究方法だけでは、人間のより深い理解が難しいことを指摘したこ とから、最近では看護学や発達心理学などの分野でも注目を集めています。

翻って、コンピュータ支援教育をはじめとするHIの研究分野に目を向ければ、学習者の動機や向上心、システム使用者の満足度や充実感など、単に効率的なパ フォーマンスの向上とは異なる軸でのシステム評価が切望されています。新しいモノサシを定義し、数値化・量化できる領域を広げていくことも一つの研究アプ ローチですが、そういった数値化・量化し得ない現象への新しい向き合い方の可能性を示してくれるものが質的研究です。本講習会では、この『質的心理学』に おける研究姿勢と実践例、HI分野におけるその意義について紹介することで、「人間」と向き合う際の新しい研究姿勢を体得してもらいたいと考えます。

やまだ ようこ

専門分野:
生涯発達心理学 

京都大学大学院教育学研究科教授
質的心理学会常任理事・「質的心理学研究」編集委員長 

主要著書:
『ことばの前のことば』(新曜社)
『私をつつむ母なるもの』(有斐閣)
『人生を物語る』(ミネルヴァ書房)など多数。

塩瀬 隆之

専門分野:
生態心理学、ヒューマンインタフェース

京都大学大学院情報学研究科助手
ATRネットワーク情報学研究所 生態学的コミュニケーション研究室 客員研究員
京都産学公連携機構助成 京都文化に学ぶ異分野交流研究会 代表
財団法人全日本地域研究交流協会「技術移転に係わる目利き人材育成プログラム」コーディネータ
ほか人材育成、技能継承に関する委員多数。

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コース5
「リスクコミュニケーションとヒューマンインタフェース」

司会:仲谷 美江(大阪大学)

産業廃棄物、食品添加物、医療事故などの社会的なリスクについて行政、企業、専門家、市民らが話し合い、社会的合意を得るプロセスをリスクコミュニケーションといいます。リスクコミュニケーションでは専門家から素人へリスクをどう伝えるか、相互理解をどう支援するか、が重要です。

本コースでは、安心安全分野に興味のあるヒューマンインタフェース研究者のためにリスクコミュニケーションについて概説します。

1. リスクコミュニケーション基礎講座

八木 絵香((株)社会安全研究所、東北大学)

様々な分野で「リスクコミュニケーション」という言葉が用いられてい る。従来この言葉は、市民と専門家の間にはリスク認知の違いがあるため、専門家は市民の不安に配慮し、よりわかりやすくリスク情報を伝達する必要があると いう文脈で用いられることが少なくなかった。しかし、この種の「リスクコミュニケーション」では、「リスク」をとりまく社会的問題の全てを解決することは 困難である。そのため近年、単なる専門家から市民へという一方向の情報提供ではなく、両者が対等な立場で情報を共有し、科学技術のあるべき姿を模索する 「場」の構築の重要性が指摘されつつある。本講演では、「リスクコミュニケーション」が日本に導入されるようになった歴史的背景をふまえた上で、最近の事 例を基に「リスクコミュニケーション」の現状とその課題について説明する。

著者略歴:
平成7年 早稲田大学人間科学部人間健康科学科卒業
平成9年 早稲田大学大学院人間科学研究科修了
平成9年 (株)社会安全研究所入社 現在に至る。
科学技術振興事業団 社会技術研究システム 原子力安全研究グループ 非常勤研究員
ヒューマンインタフェース学会・科学技術社会論学会・日本原子力学会・日本災害情報学会・日本心理学会 会員

八木 絵香氏の写真です

2. 実態ベースの議論のための情報可視化技術

高橋 信(東北大学)

リスクコミュニケーションにおいては、実態ベースの議論を行うことが重要なファクタになる。

実態ベースの議論とは、自分の意見がどのFactに基づいているかと言うことを明示して、実態に即した議論を行うと言うことである。そのためには、情報をどのように可視化して表示するかという点が重要なポイントなる。本講演では、様々な分野における議論が如何に実態ベースではないかという点、どのように情報を可視化する必要があるのかという点に関して説明する。

専門分野:
原子力プラントにおける知識情報処理、大規模機械システムのヒューマンインタフェース設計と評価に関する研究

著者略歴:
平成3年 東北大学工学研究科原子核工学専攻博士課程修了
平成4年 京都大学原子エネルギー研究所助手
平成8年 東北大学大学院工学研究科量子エネルギー工学専攻助手
平成12年 同助教授、現在に至る。
平成7年計測自動制御学会賞論文賞受賞。ヒューマンインタフェース学会理事。ヒューマンインタフェース学会、計測自動制御学会、日本原子力学会、人工知能学会、日本人間工学会正会員。工学博士。

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3. 社会問題を話し合うためのインターネットを介したコミュニケーション支援システム

伊藤 京子(大阪大学)

社会的なコミュニケーション手法として、インターネットを介した情報交流方法の提案とその評価に関する研究について概説する。事例として、エネルギー・環境問題を対象として、(1)社会的エージェントを利用したコミュニ ケーション支援システム、(2)学校教育で用いるための議論支援システム、の2つのWebシステムを紹介する。そして、社会に開かれたアフェクティブなリ スクコミュニケーションネットワークについて紹介する。

専門分野:
コミュニケーション支援、教育支援インタフェース、アフェクティブインタフェース

著者略歴:
1999年 京都大学工学部電気電子工学科卒業
2001年 京都大学大学院エネルギー科学研究科修士課程修了
2004年 京都大学大学院エネルギー科学研究科博士課程修了(博士(エネルギー科学))
2004年 大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻 助手

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4. 防災におけるリスクコミュニケーションの在り方

仲谷 善雄(立命館大学)

災害が予想される場合に緊急避難命令が出されることがあるが、避難者は20%にも満たないのが通例である。なぜ避難しないのかについては様々な理由が考えられる。しかしどのような理由であれ、切迫した事態が納得されれば避 難は実行されるはずであり、切迫感が伝わっていないことがわかる。本当に情報とは伝わるものなのか、という本質的なところから考え直し、避難せざるを得な い状況を作り出すための方法について問題提起したい。

専門分野:
認知工学、人工知能、ヒューマンインタフェース

著者略歴:
1981年 大阪大学人間科学部(社会心理学)卒業
同年 三菱電機(株)入社
中央研究所、産業システム研究所にて避難行動、プラント運転・診断・設計、維持管理作業支援などに認知工学、人工知能,ヒューマンインタフェース技術を適用する研究開発に従事
1991~92年 米国スタンフォード大学言語情報研究センター客員研究員
1998年より(株)ドーシスに出向し高速道路向けITS(高度道路交通システム)の検討に従事
2001年に出向解除、公共事業部などにおいて道路・河川・港湾のIT化ビジネスに従事
2004年4月より現職
1997年人工知能学会研究奨励賞など。計測自動制御学会、人工知能学会、情報処理学会、ヒューマンインタフェース学会などの会誌・論文編集委員などを歴任。その他、日本認知科学会、日本心理学会など各会員。学術博士。

仲谷 善雄氏の写真です

シンポジウム事務局/問合先

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