特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会

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2000年度第3回ヒューマンインタフェース学会理事会 議事録


開催日 2000年5月31日(水)
時間 2000年5月31日(水) 13:30~17:30
会場 京都工芸繊維大学、8号館 301号室
出席者 井上紘一、岡本 明、小木哲朗、加藤博一、岸野文郎、黒川隆夫、幸田武久、小林郁央、田村 博、塚田啓一、西田正吾、藤田孝弥、安村通晃、渡辺富夫
欠席者 大須賀美恵子、加藤寛治、黒須正明、野村淳二、宮里 勉、森川 治、吉川榮和
配布資料 ヒューマンインタフェース学会規程集
2000-3-0:2000年第2回理事会議事録(案)
2000-3-1:ヒューマンインタフェース学会会員名簿作成に関する検討事項
2000-3-2:ヒューマンインタフェース学会新評議員
2000-3-3:新入会員申込者一覧
2000-3-4:ヒューマンインタフェース学会誌会告欄有料記事規程(案)
2000-3-5:ヒューマンインタフェース学会理事会覚書(案)追悼文
2000-3-6:2000年6月2日○○ ○○殿
2000-3-7:2001年度HI学会役員選挙について
2000-3-8:正会員名簿
2000-3-9:論文誌編集報告
2000-3-10:ヒューマンインタフェース学会賞規程(案)
2000-3-11:春のセミナー「ISO13407とユーザ工学」収支決算報告(メールコピー)
2000-3-12:研究会委員会報告
2000-3-14:Human Interface 2000 TSUKUBA
2000-3-15:HI学会誌'00年8月号(Vol.2,No,3)構成案 Rev.1.0
2000-3-16:Call for Participation INTERACT2001
2000-3-17:広告の件
2000-3-18:会計状況
回覧資料
内容

オブザーバ:下田 宏、杉原敏昭

 

(0)理事会の成立
開始時点での出席理事12名と委任状提出者7名により、現理事19名の2/3 以上の出席により理事会の成立が確認された。

 

(1)前回議事録の承認
前回議事録案が、一部修正((2)理事会と評議員会についてで、理事会退職者を理事会退任者に)に修正の後、承認された。

 

(2)今後の理事会開催日程について
2000年度第4回理事会が8月22日(火)東京方面で、第5回理事会が12月11日(月)東京方面でそれぞれ開催されることが決まった。また、今年度と同様に2001年度総会を3月2日(金)に、2001年度第1回理事会を2月上旬に開催する方向で検討することが了承された。

 

(3)総務担当理事からの報告と提案
井上会長から5月19日に開催された第18期日本学術会議候補者推薦人会議について報告された。また、配布資料2000-3-1により前理事会で提案された新評議員候補者全員から就任許諾の返事があったことが報告され了承された。
配布資料2000-3-2により新会員(正22名、学11名、購読2名)と退会者(正4名、学2名)が承認された。現在の会員数(2000年5月29日現在)は、正784名、学生115名、購読A13名、購読B28名、賛助22名(56口)で合計933名である。
前回の理事会以降に受け付けた、以下の4件の協賛依頼が了承された。また、前回の理事会で承認が忘れられたWISS2000に関して事務局から陳謝があった。

  • 計測自動制御学会:「第17回センシングフォーラム-センシング技術の新たな展開と融合-」東京工業大学百年会館
  • 計測自動制御学会:「システム情報部門シンポジウム2000」、2000年11月9日(木)~

11月10日(金)、関西大学高槻キャンパス

  • テクニカルコミュケーション協会:「テクニカルコミュニケーションシンポジウム2000」、2000年12月1日(金)、大阪桐杏学園(予定)
  • 日本ソフトウェア学会:「WISS2000」、2000年12月6日(水)~8日(金)、エッカホテル沖縄

配布資料2000-3-3により、会員名簿作成に関する検討案(掲載内容と調査事項)が審議され、今回は第1回目であり会員全員に無料で配布し、できるだけ費用をかけない形態で発行することが決定され、ホーム頁アドレスを入れてはどうか、関係学会を入れてはどうかの意見を出て、次回の理事会で最終案を検討することになった。
配布資料2000-3-4により学会誌会告欄有料広告規程の最終案と製品紹介記事に関する検討案が審議された。掲載規程は、一部誤字修正(替助を賛助)のち、承認された。製品紹介記事の広告との比較や位置づけ(積極的に依頼していくのか)についてさらに検討する必要があり、掲載頁数について総務担当と学会誌担当が再度検討して次回に提案することになる。
配布資料2000-3-5により、前理事会からの再検討事項である学会誌の追悼文に関する覚書と敬弔基準に関して審議され、それぞれ承認された。
学会事務局の会誌編集用のマッキントッシュを新しくするために、ソフトの購入代も含めて約40万円の出費が了承され、またPSプリンターの不具合に対する対処も総務担当に任せることが了承された。
昨年度作成した入会の案内の残部がなくなったので、2000年度版1000部を作成するとの報告があった。
配布資料2000-3-6により、会費未納会員に対する以下の提案が承認された。

  • 今年度はすでに学会誌2月号を配布したが、来年度からは会費未納状態が1年続くと会費の支払いが確認されるまでその後の学会誌等の配布物の送付を停止する。年度末の次年度の会費請求の際に通知することとする。
  • 会費未納状態が2年間続くと除名処分とする。ただし、学会設立時に積極的に旧HI部会員の移行に関する検討を聞かなかったので、移行会員の未納者に関しては退会扱いとする。

また、学会誌や研究報告集の昨年度発行したもに残部があるので、2000年度の新入会員の希望者に対して会費相当額と研究会資料購読料でそれぞれ4冊と5冊を纏めて頒布することが了承された。

 

(4)2001年度役員選挙について
配布資料2000-3-7により2001年度役員選挙の実施要領が説明され、以下のことが決定された。

  • 選挙準備委員会は、昨年と同様に岡本副会長が委員長に、吉川、西田、安村、藤田と加藤(寛治)の各理事が委員になり組織される。
  • 今年度は定款に従って候補者推薦の投票を行い、候補者を決定して総会で選任して頂く。
  • 副会長を除いて退任する理事は8名であるが、候補者人数を枠いっぱいの9名に増員する。
  • シンポジウム担当理事は特に設定する必要はなく、理事の1人がシンポジウム実行委員になっていればよい。
  • 昨年度は不信任に×をつけたが、今回は信任する人に○をつけて不信任の人があれば別途候補者を記載してもよいという案については、下記Webでの選挙実施の可能性とも絡めて今後検討する。
  • 会員の投票は往復はがきを用いて行うが、Webでの選挙実施の可能性について情報担当で検討する。
  • 今回は退任理事の再任は可能であり、また候補者推薦にあたっては新しい人を検討してもよい。また、改選人員の半数を入れ換えるようにするなどの意見があったが、理事各自の判断に任せる。
  • 各委員会の都合などもあるので事前に話しあって決めたほうが良いのではないかとの意見もあったが、基本的には規定どおりの方法で各理事の判断で推薦してもらう。
  • 6月末必着で各理事は配布資料2000-3-8の正会員名簿の中から役員候補者を無記名で推薦する。

 

(5)論文誌編集担当理事の報告と提案
配布資料2000-3-9により論文誌編集状況報告が行なわれ、5月号のコミュニケーション支援特集号では特集論文は16件の投稿論文のうち10件が一般論文2件と一緒に掲載される。なお、2001年2月号のユーザビリティ特集号は7月末投稿で5月号が発行されてからの周知期間が短いので論文募集の勧誘をお願いするとの依頼があった。
配布資料2000-3-10により、学会賞規程と内規について審議され、承認された。学会賞の制定により、学術奨励賞規程は廃棄される。なお、査読者に査読論文を論文賞に推薦するかどうかを返答してもらう欄を調査書に設けること検討することになる。また、論文賞決定過程を示した理事会申し合わせ事項が了承され、学術奨励賞についても次回の理事会に提出することになる。

 

(6)情報担当理事の報告と提案
学会のインターネットによる情報サービスが将来検討委員会で検討されていることが報告された。学会誌は現在年4回発行されているが、論文募集や行事案内がうまく連動してしていないのでお知らせをWebに移行してはどうかが検討されている。これに関連して、学会の方針として電子化を積極的に行っていくこと、情報担当のほうから検討結果を提案することが確認された。また、学会のホーム頁の内容が相当古くなっているので、各担当役員は関連する部分の新しい情報を提供するようにとの依頼があった。

 

(7)事業・企画担当理事の報告と提案
配布資料2000-3-11により春のセミナー「ISO13407とユーザ工学」の収支決算報告が行なわれ、37名の非会員の参加と本の使用による経費の削減により100万円近くの収益があった。セミナーの際に、賛助会員の参加費の取扱いは正会員と非会員の中間とした。今後、テキスト作成経費削減のために会誌の総説論文の利用を図ることと、会誌とセミナーを連動させて進めることを検討する必要がある。また、秋に次世代ヒューマンインタフェースに関連してイヴニングセミナーを関西で開催することを検討している。受託研究は3月末で終了し、4月に研究費の納入が完了した。

 

(8)研究会担当理事の報告と提案
配布資料2000-3-12により、2000年度および2001年度の今後の研究会計画が報告された。
2001年度については、2月に「ウェラブル/アウトドアコンピューティング」、6月に「人工現実感」、6月「コミュニケーション」、9月「ユーザビリティ」、12月「福祉」の各テーマで開催され、年5回で行い、「手話」のテーマも候補にあがっていたが「福祉」の中で実施する。
研究会談話会の位置づけを明確にするため専門委員会委員を設けて専門委員会として対応する案が示されたが、新たな委員を設けず研究会委員が対応し、また従来から談話会には会員外からも自由に参加しやすいという意見が企業側からあった等がでて、研究談話会の学会の一部としてのメリットを明確にする位置づけを研究会担当で検討することになる。

 

(9)シンポジウム担当理事の報告と提案
配布資料2000-3-13と2000-3-14により2000年HIシンポジウムの進捗状況が説明された。

  • 9月20日から9月22日までの3日間で、初日の午前中に半日の基礎講座1コースが開催され、午後から2日半のシンポジウムが行なわれ、論文発表時間は25分程度を確保する予定である。
  • 1日目にワークショップ、2日目に特別講演とイヴニングセッションが開催される。パネル討論は行なわれない。
  • 会場の関係で17:00までにセッションは終了する必要があるので、開始時間が9:30と少し早い。
  • 特別講演は(株)ユーディットの関根千佳さんによる「情報通信のユニバーサルデザイン」である。
  • 講演申込み締め切りは6月15日で、CD-ROMはPDF形式で発行する。

配布資料2000-3-14の案内でACM/SIGCHIとあるが見直す必要があるのではとの意見が出て、国際担当で検討することになる。
2001年ヒューマンインタフェースシンポジウムについて、2001年10月2日(火)~4日(木)で大阪大学で開催され、9月に実行委員会が開かれるとの報告があった。
2002年の担当(大会長)については、2001年の担当を決定したときと同じように、シンポジウム担当理事が担当者の検討案を作成して理事会でそれを承認する形で行うことになる。

 

(10)会誌担当理事の報告と提案
配布資料2000-3-15により学会誌'00年8月号(Vol.2,No,3)の構成案が示された。原稿締め切りは7月1日で、印刷屋に原稿引き渡しが8月4日で、発送は8月25日である。また、今後の会誌作成における会誌委員会と事務局の役割分担や作業過程が示された。なお、5月号は6月最初に発送予定である。

 

(11)国際担当理事の報告と提案
黒須理事、大須賀理事欠席のため、代わりに岡本INTERACT2001実行委員長からINTERACT2001に付いて、配布資料2000-3-16により以下の報告があった。
論文投稿は11月20日、参加登録は12月~1月にかけてで、現在Web頁が立ち上がり、Author's kitを作成中であり、出版社の入札の候補としてオーム社を推薦した。また、INTERACT2001では論文申込み、査読、投稿とWebを用いて行なうことが試みられ、その枠組みを作成中であるが、その成果を本学会でも利用するので費用分担しなければならない可能性がある。なお、このシステムを開発担当はINTERACT、HI学会およびヴァーチャルリアリティ学会が主催するIEEE VR 2001に関連する共通メンバーで行なわれているので、費用が発生する場合はVR学会も相応に対応するとの報告があった。

 

(12)財務担当理事からの報告と提案
配布資料2000-3-17により、広告の件に関して大成社から、「広告の伸びが良くない。現在広告をとりにくい原因は発行部数が少ないことであり、料金ではない。今後は営業人員補強を行うなどの改善活動を行う。そのために、次号から料金を上げたい。」との申し出があり、1.5~2倍程度の値上げをすることが了承された。ただ、広告を取りにくい原因である発行部数の問題を解決するためには、学会誌発行を出版社とのタイアップを考えて出版部数の増加を検討してはどうかという意見が出た。
配布資料2000-3-18により、4月末現在の学会会計状況が報告された。

 

(13)その他
事務局から勤務状況改善の要望があった。