特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会
論文誌特集
- 「安心の場を支援するコミュニティ技術」への論文投稿のご案内
- (2005年11月発行予定)
社会システムの大規模複雑化,社会の情報ネットワーク化の進展に伴って,時間と空間を共有し,身体を通して他者との共存在感を体感したり,互いの意図や文脈(コンテキスト)を共有したり,共感を形成し合えるようなコミュニティやコミュニケーションの場が急速に失われつつあります.情報ネットワーク技術は,確かにコミュニケーションにおける空間的・時間的制約から人々を解放し,また,より多くの人々との間にネットワークを形成する可能性を切り開くものでした.しかし一方でそれは,人間同士が本来有していた生活の場における出会いや,関係の深化を伴う共感のコミュニケーション,さらには長い歴史を経て形成してきたともいえる即興性に満ちた豊かな「コミュニケーションの文化」を喪失させるものでもあったといえます.
それに呼応するかのように,最近,家庭,学校,病院,会社,地域など,身の周りで深刻な社会的事件や事故が頻発しており,生活者は多かれ少なかれ,存在そのものに不安を抱えながら日々を過ごしています.そして,この存在の不安を解消し,安心で安全な生活を送る社会システムの創造に向けて,弱者に目線を会わせた平等感のある新しいタイプのコミュニティを創る試みが多方面で深く静かに浸透しております.
これらを踏まえ今後のヒューマンインタフェースを考えるとき,心と心をつなぐ豊かなコミュニティやコミュニケーションの創出技術が重要になります.そこで,注目され始めているのが,「場の技術」です.つまり,多様な背景や価値観からなる生活者個々人が,いわば役者として,舞台としての「場」を共有し,互いの身体を介して,間(ま)を合わせて即興的にドラマを共演していくための場づくりが,コミュニティ技術として求められております.このことから,身近な人々の間で「安心の場」を創出し拡げていくコミュニティ技術の支援には,システムそのものが有する安全さはもとより,システムとの関わりのなかで生活者の間に共同体意識が生み出されるための「場の技術」が必要になります.
本特集では,以上のような問題意識から,「安心の場」を生み出すコミュニティ技術に関わる研究について取り上げたいと思います.以下に列挙しましたような課題が本特集と深く関係すると思われますが,これらに限らず,幅広くご投稿頂ければ幸いです.
(1)「安心の場」の創出に関する理論的研究
(2)場づくりのためのワークショップとその実践的活用
(3)現場(病院,学校,企業など)における場づくりとその支援技術
(4)場づくり支援のためのコミュニケーション技術に関するハード的研究
(5)身体性に着目した,場の表現・伝達・共有などに関する研究
(6)間(ま)の共有やコンテキストの共有などに関する研究
(7)安全なシステムから安心を創出するインタフェースの設計に関する研究
論文誌編集委員会
2005-04-30 必着
通常の論文と同一とし,刷り上がり6ページを基準とします.投稿論文の表紙に「安心の場を支援するコミュニティ技術」と朱記し,原稿4部と他の必要書類を下記の原稿送付先にお送りください.なお,採録論文が本特集の予定件数を超えた場合には,一般論文として掲載することがありますので,あらかじめ御了承ください.
〒600-8815 京都市下京区中堂寺粟田町1
京都リサーチパーク6号館304号室
ヒューマンインタフェース学会事務局
TEL:075-315-8475/075-326-1331
FAX:075-326-1332 E-mail: paper@his.gr.jp
岡田美智男(ATR)
片井 修(京都大学)
葛岡英明(筑波大学)
柴眞理子(神戸大学)
橋本周司(早稲田大学)
◎三輪敬之(早稲田大学)
三宅美博(東京工業大学)
森川治(産業総合技術研究所)
渡辺富夫(岡山県立大学)
(50音順 ◎印は編集委員長)
片井 修(京都大学)
葛岡英明(筑波大学)
柴眞理子(神戸大学)
橋本周司(早稲田大学)
◎三輪敬之(早稲田大学)
三宅美博(東京工業大学)
森川治(産業総合技術研究所)
渡辺富夫(岡山県立大学)
(50音順 ◎印は編集委員長)

