特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会

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投稿案内

論文誌特集
「クラウドインタラクション」への論文投稿のご案内
(2014年11月発行予定)

 近年のネットワーク技術の発達は,私たちのコミュニケーション様式を多様化させました.特に,ソーシャルメディアを介したコミュニティでは,対面コミュニケーションではありえないような表現やつながりが実現可能となり,私たちにとって思いがけない出会いや,新たな気づきを体験する機会をもたらしました.しかしその一方で,このような様式のコミュニケーションが,他者との立場の違いや価値観の相違,誤解を原因として,個々の孤立やコミュニティの分断化など,実社会での人のつながりをも破たんさせてしまう,負の出来事を頻発させる要因となってしまっていることも無視できません.
 このようなコミュニティにおける二面性が生まれる背景として,コミュニケーション様式の多様化によって「コミュニティの不確実性」が,より顕在化し,個々の意図を超えて,そこで起こる出来事に大きく影響を与えてしまっていることが挙げられます.
 本特集では,このような不確実性を「不透明なクラウド」に例え,それ前提とするコミュニケーションやインタラクションを「クラウドインタラクション」と呼び,そのような概念にかかわる,人と人のつながり,または,人と人工物のつながりに関する研究を広く募集いたします.
 以下に,具体的な関連分野を挙げますが,これら以外でも,ヒューマンインタフェース設計における「不確実性への対応技術」を扱った工学的アプローチに基づく研究,「予定調和ではない出来事への対応過程の解析手法や計測手法の提案」といった行動解析や社会心理学的アプローチに基づく研究など,様々な分野からの投稿をお待ちしております.また,これまで本論文誌への投稿実績の無い研究分野からの投稿や,原著論文のみではなく,総説論文や技術報告といったカテゴリーの論文も歓迎いたします.

 ・ソーシャルインタラクション,ソーシャルインタフェース,ソーシャルコンピューティング,クラウドソーシング,クラウドコンピューティングなど,サイバースペースにおける不確かなインタラクションを扱った研究
 ・遠隔地コミュニケーション,テレプレゼンス,多人数インタラクションなど,関係の不確実性が生じやすい人と人のつながりを扱った研究
 ・リスクマネジメント,レジリエンス工学など,想定外の状況における人間の行動やコミュニケーションを扱った研究
 ・マルチエージェント,群知能,ネットワークロボット,複雑システムなど,様々な社会における不確実な系を対象としたモデリング,解析的研究

論文誌編集委員会

論文投稿締切日

2014年5月14日(水) 必着

特集号編集委員

 荒牧 英治(京都大学)
 安藤 昌也(千葉工業大学)
 石井 裕(岡山県立大学)
 伊藤 一成(青山学院大学)
 上杉 繁(早稲田大学)
 大崎 章弘(日本科学未来館)
 小林 真(筑波技術大学)
 小森 政嗣(大阪電気通信大学)
 田中 貴紘(東京農工大学)
◎武藤 剛(文教大学)
○山本 知仁(金沢工業大学)
 他、数名程度を予定
 (50音順 ◎印は編集委員長、○印は副委員長)